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noteはじめました。
はじめまして。新米図書館長(27)です。
この度、小布施町立図書館の愉快な日常や気づき、おすすめ本たち、図書館の楽しみな未来などをnoteにて綴っていくことにしました。
というのも私、新米of新米な図書館長になってみて初めて気が付いたんです。
「誰もが絶対に公共図書館に行ったことがあるのに、図書館の面白さの3割も知らない件について」
よちよちしている頃は親に連れられて、
小学生の時は暇つぶしがてら、
中高生の時はちょっと集中して勉強したい時に、
オトナになると途端にめっきり行かなくなり、
育児をきっかけに絵本コーナーに吸い寄せられ、
定年後にはお散歩の立ち寄りコースに…
私も含め、きっと多くの方が人生の様々なフェーズで関わっているはずの図書館なのですが、「本を借りる」「勉強する」場所=図書館という感覚がほとんどで、その裏側にある仕事の面白さや秘めている可能性にワクワクされている方は実は極僅かなのではないでしょうか。
(大きな声では言えませんが)かくいう私もそうで、
多分最後に公共図書館に足を踏み入れたのは中学生くらいの頃です。
本は好きですし、勉強も割と嫌いではなかったので学校図書館や大学図書館には入り浸っていましたが、公共図書館にはなかなか足が向かなかったのが事実。
社会人になると、つい便利なamazonやKindleで本を購入。
持ち帰るのに重くないし、即座に手元に届くし、書き込みしながら自分だけの汚し方をしていくのが好きな私には、それが一番心地よかったのです。
けれど、思いがけず図書館で働くことになり、しかも館長を務めさせていただくことになり(27でコンサルから図書館長に転身するキャリアなんて1ミリも想像もしていなかった…)、改めて図書館を捉え直してみると、ここには可能性がたくさんありました。
縦横無尽に思索するには、本をたくさん並べて一気にみれる図書館がダントツで捗りますし、たくさんの書棚を歩いていると思いもよらなかった本を手に取っていたりもする。老若男女問わず多様な方が集うからこそ生まれる出会いもあり、待ち合わせまでの暇つぶしで入ったはずが「あと5分…」を永遠に繰り返すハメになったりもする(子どもの頃読んだ懐かしい本って書店で立ち読むには恥ずかしいけれど、図書館だとなんだか思い出に浸れてしまう)。探している本の特徴を司書さんに聞いてみると、全然違うタイトルをお伝えしていたのに、借りようと思っていた本よりももっとドンピシャの本を発掘してきてくれたりする。
図書館は整然と本が並んだ単なる貸本屋ではなく、図書館職員も単なる管理者ではないんです。
貸本屋でないとしたら、図書館ってどんな存在なのでしょう…
第二の学校?病院?物語の交差点?駄菓子屋?旅行代理店?それとも、どこでもドア…?
なんにでもなりうる可能性を持つ空間が図書館であり、それをイマと土地に合わせてデザインし続けるのが図書館員なのでは…!
なんてことを、私は最近思っています。
このブログでの発信が、誰かの探索や好奇心の刺激に繋がったら嬉しいですし、図書館の未来にちょっとワクワクするようなきっかけになったら最高です。
どなたかの暇つぶしの糧になれたら。
気が向いた時に、どうぞご笑覧ください。
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