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WE Run | Write, Eat, Run

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私たちが(そして誰かが)走り続けるためのリレーマガジン
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2022年6月の記事一覧

最高の幹事(プラクラ京都オフ会)

参加しているオンラインサロンPLANETSCLUBには名物ランニング部がある。 そのクラブ内で正確な日付は忘れてしまったけれど今年の始め頃「京都を走ろう」ということになった。メンバーのI田さんが個人的に京都を訪れたいというお話に乗ったのが最初だったように思う。折しも我がクラブ本体PLANETS刊行の雑誌『モノノメ』2号が発売となりその中の記事『観光しない京都』はみんなのホットな話題だった。 京都在住のM上さんをリーダーにI田さん。勝手に手を上げて参戦した私と関西在住のS水さん

「水曜日は働かない」意味を考えながら、歩く

6月に入ると新緑の濃度が増してきて、まるで草木が人間界へ押し寄せてくるような錯覚を覚える。もし人間が植物の成長を放置すれば、世界は瞬く間に緑で覆われるだろう。 そんな妄想をしながら、私は近所の道をウォーキングしていた。今はそれほどジメジメしてないので、日が差しても暑くなく、むしろ心地よい。 それにしても、周囲に目を配りつつ歩いていると、耕作放棄地があちこちで見つかる。人間が自然界から奪った土地が、再び自然界に戻りつつあるのだ。人間界と自然界の境界線は、世界のどこかで常に綱引

センチメンタルな旅、春の旅 “ 旅先で『日常』を走る〜spin-off⑩〜 ”

-- 2022年5月22日、日曜日。午前9時30分。 京都二条城の前に私は立っていた。 今から、私が所属する『PLANETS CLUB』ランニング部が企画したオフ会が、ここ京都で開催されるのだ。 PLANETS CLUBとは評論家の宇野常寛さんが主宰する私塾で、" 参加者の「書く」スキルとリテラシーを育むワークショップをはじめとする学びのコミュニティ " だ。しかし、そんなにお固いコミュニティというわけではない。様々な趣味の分科会が存在し、有志によってそれぞれが運営され

「観光しない京都」という旅の楽しみ方を知った日のこと

京都を1人で走る  午前7時、池袋から私を乗せた夜行バスが京都駅に到着した。 天気予報は、あてにならない。 昨日まで雨マークなんて付いていなかったはずなのに、バスを降りたら雨が降っていた。 しょんぼりしながらも、夜行バス用に履いていたむくみ取りソックスやリラックス着からとりあえずランニングウェアに着替えようと、コインロッカーを探した。 京都駅には驚くほど沢山のコインロッカーがある。国内外から大勢の観光客がこの地を訪れていることが、コインロッカーをみただけでもよくわかる。果