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五十嵐早香のnote 早香文庫は何故面白のか?

再開


 2022年7月28日。
 僕の推しメンである五十嵐早香さんのnoteがついに始まりました。
 まずは読んでみましょう。
 普段、映画や本の感想目当てで僕のnoteをフォローしてくださっている方も、是非、試しに読んでみてください。映画好きの方や本好きの方ほど楽しめると思いますよ。

 いかがでしたでしょうか?
 もうね、ゾクゾクしたでしょう。
 じゃあ、丁寧に見て行きましょう。

内容について



 まずは、noteの小見出し機能を上手に使って前半を組み立ててますね。
 彼女のこれまでを書いたエッセイかな、と思いながら読者は読んでいくと思うのですが、それを助けているのが小見出しだと思います。
 「つまらない大人になった」という小見出しから始まります。
 そこから太字で「私の人生が変わる瞬間だと思った」、「『世の中そんなに甘くない』を18で教わった」、「そして20歳の誕生日、世間に私が顕になった」、と年齢の変化を感じさせるワードが続きます。
 
 やがて、彼女の平和な日常が後半あたりから始まるかと思いきや…。
 突如不穏な気配が漂い始めます。
 ラーメン屋さんに来ていた「変な人」、でも、微かに感じる非日常への期待。ここでの「喉がくすぐったく感じる」という表現が素晴らしいですね。まるで、猫のようにワクワクを肌で感じています。その後の「まるで台風の」からの部分でドキドキの解像度が上がります。
 そして、彼女のブログではお馴染みだった食描写を挟んで、時間は22時30分に。突如鳴った、インターフォン。私服の荷物を持った男の姿を早香先生は確認します。
 鍵が閉まっているはずの部屋のドアを彼女は開けて、外に出るところでこの回は終わります。
 開ける直前の「つまらない大人になりたくなかった」という言葉で、ふと始めの小見出しが思い出されます。そうか、平凡な日常を壊すために、彼女は17歳以来の冒険に出たのか、と。アイドルではなく、次はどんな非日常でしょう?

ハッシュタグを含めて早香作品

 さて、この作品、おそらく五十嵐早香を知っていれば知っているほど、作者が作った構成のトリックに引っかかってしまうと思います。そして、noteのサムネに使われているYoutubeのサムネ画像もそれを構成する要素の一つだと思います。
 しかし、目を見張るのはそこだけではありません。
 作品の最後のハッシュタグを全てご覧になったでしょうか?
 「#ノンフィクション」とあるんですが、「全てのタグを表示」にしてみると、スマホのアプリで見ると隠れていた「#フィクションとノンフィクションの間」というこの作品を象徴するようなハッシュタグが出てきます。
 虚実を入り混ぜることで、真実から虚構が生まれ、虚構から真実が浮かび上がってきます。
 そういえば、彼女がかつて在籍していたアイドルグループで書いたブログも突然、虚構が立ち上がってくることがありましたね。僕は一度経験していたはずなのに、すっかり油断しきっていました。
 次回の「#小説」のnoteも楽しみです。

とにかく彼女が何かを書いていることが嬉しい


 グラビアや様々なイベントでモデルや被写体として頑張る彼女も、SHOWROOMで楽しくおしゃべりする彼女も陰ながら応援しているんですが、やっぱり僕は彼女の文章が大好きです。
 だから、何かを書いているだけでも嬉しいんですが、いきなり創作から来るとは。嬉しすぎて嬉しすぎて。多分、7月の嬉しいを僕は全部使ってしまったかも知れません。
 週刊なのか、隔週なのか、月刊なのか分かりませんが、早香文庫の続きを楽しみに待ちたいと思います。

※これまでの五十嵐早香さんに関する記事はこちら!


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