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「われはロボット」アイザック・アシモフ
「そう囁くのよ、私のゴーストが」
攻殻機動隊の草薙素子、通称”少佐”の名台詞だ。
攻殻機動隊は近未来をテーマにしたSF漫画、このセリフ、ゴーストというのはおそらく魂のこと。
サイボーグ化、AI(人工知能)が普通となった世界で、判断基準の1つに魂の衝動に従うという要素を加味している意味だととらえた。
連続アニメ版では、AI搭載の思考戦車がだんだんと自我をもちはじめ、そのためラボで解体されるというシーンが出てくる。
彼らにもゴーストが芽生えていたのかと。
AIは今までのナレッジの集積によって実現できるようになった、とされている、と思う。あんま自信ない。。
ナレッジの集積とそれを処理するハードの発達により、人間により近しい思考が再現出来ると。
要はパターンを覚えまくっているから考えているように見えると。
でも人間もそうじゃないのか?
4たす3は7だ。
小さいこどものころは指を折って計算していた。
それが指を使わなくなったのは、ロジックの計算が速くなったわけではなく、4たす3は7ということを記憶したにすぎない。
人間の思考も結局パターンの集積なのでは?
AIに魂が宿るのかはフィクションでは普遍的なテーマで、ゲームでも「デトロイト・ビカム・ヒューマン」など名作が多い。
そんなAIについてフューチャーされる昨今よりもだいぶ前に、ロボットをテーマにした作品が書かれていた。
日本では手塚治虫、海外ではアイザック アシモフだ。
本作はロボットが普及した近未来、ロボットが引き起こすどこか不思議な事件が描かれている短編集。
アシモフはまず物語の前提として、ロボット3原則というものを掲げる。
これは後のSFでずっと使われる原則。
1.ロボットは人間に危害を加えてはならない
2.ロボットは1に抵触しない限りで人間の命令に従わなければならない。
3.ロボットは1・2に抵触しない限りで、自分の身を守らなければならない。
※ちょっと記憶があやふや。。。あえて調べない笑
そんな3原則を行動原理とするロボットがなぜ奇怪な動きをするのか、を解明する話。
SFの基礎となる作品だ。
読んだ時は義務感で読んだ。
SF好きを公言するのであれば読んどかなきゃ!!って。
でも面白い。
色あせることない傑作だ。