「涼宮ハルヒの憂鬱」谷川流
リングワールドというSF小説がある。
宇宙にある謎の人工建造物リングワールド、これを地球人とエイリアンの混成チームが調査するという話、らしい。
らしいというのは読んだことがないから。。
かつてSFオールタイムベスト!!という冊子で紹介されており、非常に興味をもったものの今だに読めていない作品だ。
何に興味をもったのかと言うと、ある登場人物の設定だ。
謎の物体を探索するために各種のプロフェッショナルが集められるのだが、その中に特技が不明な少女がいる。
彼女の特性は幸運を呼ぶというもの。
どの舞台でも幸運で彼女の良いようにするという、まるで主人公補正のような能力。
これが物語にどう影響するのか、読んで確かめてみたい。
それと同一というわけではないが、物語に無意識ながら影響を与える能力があるのが、本作品のヒロイン、涼宮ハルヒだ。
自分の希望で世界を変革させる(無意識に)能力の持ち主だ。
主人公が高校で出会ったのが、美少女だがエキセントリックな言動が災いして周りからは距離を置かれている女の子、涼宮ハルヒ。
なぜか彼女に気に入られ、行動共にする主人公。
それをきっかけに何人か仲間のような人間が増えていくのだが、これが超能力者・未来人・宇宙人という組み合わせ。
ハルヒの能力に危機感や希望を持って、監視・観察の為に接触している。
しかもなぜかハルヒに気に入られている主人公にも興味を持つ、というのが舞台設定。
この設定で発生するラブコメのようなSFストーリーが、短編や長編で描かれるライトノベルシリーズだ。
アニメ化されて、アニメ好きの中では一斉風靡だったらしい。
そういったジャンルが好きな会社の後輩の熱弁に負けて読んでみた。
これがなかなか面白い。
SF的な要素が随所にちりばめられていて、好きな人はニヤリとさせられるし、そうでない人もSFに興味をもってもらえそう。
ライトSFノベルと呼びたいね!!
主人公の氏名が作中で明かされなかったり、涼宮ハルヒが監視対象になったきっかけの出来事も詳細はまだ描かれていないので、壮大なストーリーの伏線かもしれないという期待をしてしまう。
待ってますよ!!