【単巻5冊読書感想78】『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』『コンビニエンス・ラブ』『流星シネマ』『撮ってはいけない』『さよならミイラ男』
積読が……解消しないんですが。
積読解消の秋にするとか言っておいて、もうこの寒さ。
あれだ。
もう、失敗だ。
つーか、最近、サブスクの本全然読んでないんだけど。
BOOK☆WALKERの方解約すべきなんだけど。
しかも、図書館で何も考えなしに予約しまくるから、「予約の本が来る」からの「予約分の冊数だけなんとか読もうとする」間に「予約の本が来る」の無限ループに陥ってまして。
誰だよ、予約したやつ……ってなってます。
いや、自分なんだけどね……。
とりあえず、明日までにあと二冊読んで図書館に行かねばならないっぽいんで。
駆け足に、五冊いきましょー。
感想を書いとかないと忘れるんだよなぁ……。
【1冊目】大人もぜひ手に取るべきブックガイド『はじめて読む! 海外文学ブックガイド 人気翻訳家が勧める、世界が広がる48冊』
いやこれ、罠で。
NDC攻略「019読書.読書法」のために、ブックガイドを借りたんですよ。
予約で。
でも、これ、文学の分類だったんですよね。
……。
はい。
翻訳者さんたちが著者だからですかね。
書評家さんたちが書いてたら、読書の方にあるんですけどね。
さて。
中身。
残念な部分が、まず二箇所あって。
目次の順番と、中身の順番を違うんですよ。
あと、一年一ヶ月ごとに別れているんだけど、紹介されてる本に季節性があんまりなかったんですよね。
そこが残念だった。
でも、まぁ、読みたいなーと思える本はあって。
『エブリデイ』『サムデイ』 は、毎日、16歳の誰かさんになるという主人公の話。
間借りする人の人生を壊さないように……っていう話らしい。
おもしろそーでしょ。
あと、四冊に一冊は、英米以外の海外文学が紹介されてるものいいところ。
市場に現れる魔術師に子どもたちが惹かれる……っていう短編集、『歩道橋の魔術師』は前から気になってて。
これは、今、図書館で貸出を待っている予約本の一つ。
ファンタジーで気になったのは『最後のドラゴン』。
ドラゴンが少なくなった世界(地球)で、ウィーンにドラゴンが集まっていて、少女と仲良くなったドラゴンが過去の記憶を探っていくみたいな話、だったと思う。
いや、よく、あらすじ誤解してるからな、わたし。
で、似たようなタイトルの『最後の竜殺し』はKUで読める。
こっちもチェックだけして、中身知らなかったんだけど。
最後のドラゴンを殺す任に、主人公の少女が選ばれるんだけど、すっかり資本主義の現代的な社会になってて、「殺すタイミングはうちらに都合のいいようにしてよね!」っていう勢力が入り乱れて……って話らしいです。
他にもいろんな本が紹介されていて、ティーンだけが対象なんて勿体無い!
大人もぜひに手に取るべきブックガイド。
【2冊目】図書館で目があったので借りてきました『コンビニエンス・ラブ』
最近、吉田篤弘さんにハマってるじゃないですか、わたし。
図書館の小説って五十音順で並んでるから、吉田さんは「あかさたなはまやらわ」「やゆよ」でいちばん最後。
端の、下の方になるんですよ。
だから、本を選ぶときはしゃがんでる。
で、ヨイショって立ち上がる時に目に入ってきたのがこちらの一冊。
「100min.NOVELLA」って初めて見ました。
U-NEXTっていう動画配信サービスの一環らしい。
動画も、音楽も、小説も、漫画もって感じのサブスクのようで。
タイトルが『コンビニエンス・ラブ』。
で、この薄さってことは、なんか最後に展開が用意されてて覆されるやつな〜って感じ。
(帯はついてないので、この直感が久々に当たってたわけですが)
いや、ちょうどいい感じ。
人より読むのは早いので、1時間足らずかな。
新幹線と言わずとも、鉄道で長距離移動する時あるじゃないですか。
そのお供に良さげ。
えーと、帯の通りネタバレ禁止なので、これくらいで。
でも、こういう、「短い時間で読めて」「そこそこ面白くて」「満足できる読後感」っていうインスタントに読めるもの、なかなか、最近は見つけるの大変なイメージある。
この「100min.NOVELLA」は、現在他にも3冊あるみたいで、そっちも読んでみたいなーと思ってます。
【3冊目】吉田篤弘さんローラー中『流星シネマ』
前の本、ヨイショって腰を上げる前に手に取っていたのがこちら。
『鯨のオーケストラ』シリーズの最初の一冊で、つまり、わたし、逆に読んでる。
でも、それでも、許されるどころか、「そういう読み方がむしろ正解かもしれないよ」みたいな包容力があるのが吉田さん。
がっしり包み込むんじゃなくて、優しくふんわり、意識したらいるけど、みたいな。
今は、ちょっと休憩って感じで、吉田さんの本借りてきてないんだけど、思い出したら、「あぁ、読みたいな」って思うんだよね。
でも、次は予約本でいっぱいで借りれないんですけどね泣
【4冊目】写真、SNS、現代に必須の法知識『撮ってはいけない』
NDC攻略枠。
こういう法律系のやつ、時々読みたくなる。
「写真撮影のトラブル」「SNS投稿のトラブル」「音楽の利用・改変は許されるの?」「著作物のコピーはどこまでオッケー?」って感じの四章に分かれてます。
写り込みした人に「肖像権の侵害だ」って言われても、写り込みならセーフ。
でも、SNSに上げるなら、顔はボカして投稿するのが無難だよねー、とか。
個人利用のコピーはOKだけど、映画館やライブは入場時に「撮影禁止っていう契約に同意してる」からダメだよーとか。
まぁ、そんな感じの内容です。
【5冊目】リアルな、児童書『さよならミイラ男』
こちらは読メの読友さんが読んでらして気になった一冊。
タイトルと表紙がね、すごく惹きつけられた。
で、疲れて本読めんなーって感じでの児童書チョイス。
うん。
のっけから、シングルマザーにネグレクトのテンプレ……っておいマジで?
ここまで児童書で書くの? 本当に?
ってなりました。
しかも、小学生低学年でも読めるくらいの難易度なんですよ。
ラストも結構リアルで。
多分学校の先生経由で、児童相談所が間に入ってきて、保護施設にひきとられそうになるんだけど、最終的に叔母の元へって言う。
まぁ、とことん現実的なこと言うなら「悲しいことに、現実の中でもラッキーな方」ではあるんだけど、でも、うん、実際もそうだよねって感じの。
なんかこう、悲しいことに、公立なら学年に一人はこういう子がいるわけで。
課題図書とか、間違っても読書感想文の選書にしちゃダメだな! って思った。
だってさ、同級生の立場で何ができるっていうか、いっそ親に「あの子に近寄っちゃだめ、仲良くしないで」とかまで言われてる可能性があって、そういうところ、小学生が深掘りしちゃっても、誰も幸せにならないんじゃないかって。
高校生とかさ、ちょっと時間的距離と、人間的成長で余裕が出てから、「あぁ……」って振り返って、そこで感想文ならまだいいと思うんだほんと。
ちょっと学校図書館の、棚の上に表紙見えるように置くくらいの誘い水で。
さらっと読んで、「ふーん」でいいと思うよ、ほんと小学生は。
そういう子も、いるんだな、くらいで。
で、誰かがイジメられそうになったりとか、そういう揶揄になった時に、「そーゆーの違うくない?」って言えればベストだと思う。
小学生っていう、現実に生きている世界では。
「何も本が読めねー」からの児童書が、暗いストーリーという引き。
まぁ、そんなこともありますよね。
それでは、昨日よりも深まる寒さに戦慄しつつ。
みなさまの読書の充実を祈って。