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「小学校~それは小さな社会~」を観てきた話。

こんにちは、おあです🤗
小学生の3人の子どもたちは、ホームエデュケーションを選択しています✨
今の学校教育に疑問を持っている方や、今の学校には合わないけれど、代わりとなる教育がなくて困っている方と一緒に、これからの学びの在り方について考えるnoteです📒

今回は、ドキュメンタリー映画「小学校~それは小さな社会~」を見てきた話を書いていきます🖋

⚠️⚠️⚠️ネタバレを含みます‼️‼️‼️
⚠️⚠️⚠️これから映画を見る予定の方や、内容を知りたくない方はこれ以上読まないでください🆖





今、東京都世田谷区にある小学校の1年間を追った「小学校~それは小さな社会~」というドキュメンタリー映画が公開されています🎬
これ、不登校やホームエデュケーション界隈ではかなり話題になっておりまして💦

「小学校~それは小さな社会~」



この映画、凄いんですよ😱

「教育大国フィンランドで大ヒット‼️」
「海外からの熱いオファー続々と‼️」

ドイツ、ポーランド、アメリカ、韓国などで様々な賞を受賞しているそうで🏆



この映画の監督は❝山崎エマ❞さんという女性です👇

山崎エマ監督



このエマ監督は、イギリス人の父親と日本人の母親を持つハーフで、大阪の公立小学校を卒業後、中学&高校はインターナショナルスクールに通って、そのままアメリカの大学に進学した方だそう。

監督が、この映画をつくろうと思ったきっかけについて、インタビューに答えていました👇

❝ニューヨークで仕事をし始めた時、すっごい頑張りますねとか、すごい責任感がありますね。 時間に遅れないしチームワークが得意ですねと褒められることが多くて。 じゃあなぜ自分がこういう人になったんだろうと考えたら、日本の小学校6年間で培われたことが自分の軸になっていたんじゃないかと。 海外で日本の小学校の話をすると、掃除を自分でするの? 給食も自分で配膳するの? ってすごく驚かれたんですね。 運動会や音楽祭は何週間も前から練習するんだよって話すと、何それって言われることも多くて、自分が当たり前にやってきたことが全然海外と違うんだなって。 この映画を撮って裏側もいろいろ見たけれど、日本の公立が絶対世界一です。 みんなが同じことをやるから他のことをやりにくい、もしくは他のことをやろうとした時にははみ出ることもある。 けれど基本的には毎日素晴らしい教育が行われていると感じます。 厳しすぎるという意見もあります。 でも海外の方が賞賛してくれる電車が時間通りに来る、宅急便が時間通りに来るなど機能している社会がある。 それは幼い頃からそういうトレーニングや規律を学んだからこそだと思うんです。❞

小学館「はぐくむ」より引用


・・・1言で言えば、「日本の学校最高👍👍👍」っていう映画です😅



この映画を先に見た人からは、「体調が万全な時に覚悟して観たほうがいい」という忠告を受けておりました💦
なので、私はある程度分かっていて、あえて見に行ったんですよね、今回。 これは観ないと何も言えないだろうと、わざわざ❝敵を知る❞ために、観に行ったんです。
❝覚悟❞していた私にとっては、どのシーンもだいたい想定内で「ふむふむ🧐なるほど~💡そう来るわけね~💡」という程度でした。


・・・ところが、一緒に観に行った小学6年生の長女は大変でした😱
鑑賞の途中から本当に具合が悪くなってしまいまして・・・💦

「観なきゃよかった… 」
「不登校の子は観ないほうがいい…」
と、かなりの精神的ダメージを食らっておりました😣

精神的ダメージ



・・・早速ですが、私の感想を申し上げます。

一言で言えば、❝感動ポルノ❞🥶🥶🥶
DV男と同じ手口で子どもたちがコントロールされていく😱
学校が❝パワハラ人間製造工場❞と化している映画でした・・・😨



同じ❝学校❞という世界を見ているにも関わらず、こんなにも立場や価値観によって❝真逆❞に見えるものなのかと、現実を叩きつけられる映画でした😣
人はお互い、こんなにも違う捉え方をするのかと・・・。

そもそも人と人は理解し合えるのだろうか?という根本的な疑問に突き当たります💦
こんなにも異なる価値観の者同士が、どうやったら同じ社会を共に生きていけるのでしょう??

理解し合える?



難しいのは、この映画を批判すること=出演していた先生への個人攻撃と捉えられてしまわれやすいことです💦
ドキュメンタリーなので、仕方がないのかもしれませんが・・・。


私は決して、あの映画に登場する先生を❝個人的に❞批判したいわけではありません😣
なぜなら、あの「学校」という閉じた箱の中で行われている数々の❝子どもへの人権侵害❞は、全てあの「学校」という巨大なシステムが長い時間をかけて育ててきてしまった❝実体のない化け物❞❝虚構のモンスター❞の仕業なわけですから・・・🥶🥶🥶

虚構のモンスター




つまり、あの映画に出演されている先生が、特別ひどい❝DV男❞というわけではないんです💦
あの先生は、あくまでも❝学校というシステムの象徴❞
知らぬ間に、学校という❝実体のない化け物❞❝虚構のモンスター❞に取り込まれてしまったうちの1人に過ぎません。


そのあたりについて、とても的確に言語化してくださっている方がいたので、シェアしますね👇


もし、この映画を観た方で、
「いったいこれのどこが人権侵害なの?」
「どのへんがDVなの?」
「この程度でパワハラになるの?」
「この学校のどこに問題があるのか分からない」
という場合。
ここで私が1つ1つ具体的なシーンを取り上げて説明していっても、おそらく理解していただけない気がします…😰

なぜなら、根本的に❝子ども観❞や❝教育観❞が違う、としか言いようがない問題だからです💦
あまりに根深い❝価値観の違い❞なので、まずはこちらをお読みください👇



大人主導の、カリキュラム中心主義の、儒教に基づく昔ながらの教育。
それはそれで、そういう教育が好きな大人たちが、そういう学校をこれまで通り続けていけばいいと思います。
そして、そういう教育が好きで、そういう学校が合っている子どもたちは、そこに通っていればいいと思います。

・・・問題なのは、そういう教育、そういう学校以外に、「選択肢がない」こと。
大人主導の、カリキュラム中心主義の、儒教に基づく昔ながらの教育に合わない子どもたちが、そういう学校から「逃れられない」ことなのです😣


厳しくしごかれて育てられてきた大人世代は、
「我慢は美徳」
「努力こそ素晴らしい」
「根性!根性!」

と言って、昔ながらの価値観を逃げ場のない子どもたちに否応なく強要します。

・・・自分はそれで❝成長❞できたから。
自分はそういう教育を受けて❝良かった❞から・・・。


でも、それはただの「生存者バイアス」に過ぎません。
単に、自分が受けた教育以外を知らないだけ。
言葉を選ばずに言えば、価値観のアップデートを怠った、
❝視野狭窄❞❝時代錯誤❞❝厚顔無恥❞ではないでしょうか??

井の中の蛙



要は、子どもたちに❝選ばせて欲しい❞のです。
1人1人「自分が心地好くいられる環境」は違います。
あなたが好きな環境orあなたに適した環境と、私が好きな環境or私に適した環境は❝違う❞という、そんな当たり前のことが、どうして認めてもらえないのでしょう・・・???



以前の記事に書いた話ではあるのですが👇


❝マンゴー❞🥭が元気に育つ環境と、❝リンゴ❞🍎が元気に育つ環境は、違いますよね?
なのに、マンゴー🥭とリンゴ🍎を同じ環境で同じ方法で育てようとしているのが今の学校ではないでしょうか??

あの映画に出演されている先生は、自分がリンゴ🍎で、寒い環境で育ったから、自分のクラスの子どもたちもみんなリンゴ🍎に違いないと。
自分と同じように、子どもたちには「寒い環境が必要」と思い込んでいるように見えました。
だから、マンゴー🥭の子どもが「寒い」とか「つらい」とか言うと、「甘ったれんな」「努力が足りない」「もっと頑張れ」と叱咤激励することになるわけです💦



・・・でも、私は、そんなのは教育でもなんでもないと思います。

教育とは、1人1人違う種を持って生まれた子どもに対し、
その子がどんなタイプの植物なのかを1人1人見極めて、その子に相応しい環境を整えて、できる限り無駄な農薬や肥料は使わずに、その子自身の力で花を咲かせるようにお手伝いをしていくこと💐

1人1人違う花を咲かせるはずの子どもたちを、同じ環境に押し込んで、全員同じリンゴ🍎になることを求める学校、ではなくて、多種多様な植物がそれぞれ豊かに実っていく☘️そんな学校であってほしい、と私は願います✨

多種多様な草花


・・・それにしても困ったことに、この映画、大変な人気なんですよ💦
私たちが観に行った映画館も、満員御礼&拍手喝采でした😨

こういう学校教育が素晴らしい‼️👏という大人が、今の世の中、まだまだ大半なのだと思うと、途方に暮れてしまいます😱


ものすごく穿った見方ですが、この映画、もしかして文科省か誰かがバックにいて、この女性監督につくらせた❝プロパガンダ映画❞なのではないかと・・・💦
そう考えれば納得の内容ですし、そういう目的でつくられたと思えば、大変よくできた映画です👍
そういう意味では成功していると言えます👏



この映画、皆さんは観なくていいと思います🙌
この映画を通して、改めて学校や教育について、多くの方に考えていただきたい、という気持ちももちろんあるのですが、そのために観客が増えてしまったら、ますます文科省あたりを勘違いさせることになるんじゃないか?こういう価値観を更に強化することに繋がってしまうんじゃないか?と、私は恐れています。

でももし、このnoteを読んでいらっしゃる方の中に、この映画を見て「感動した」とか「素晴らしかった」という方がいたら、メールをください🙇
この深い溝を乗り越えていくには、1人1人ととことん対話していく道以外、ない気がするので・・・🥺


今回は相当辛口&過激な言い回しをしてしまいました💦
映画関係者、学校関係者の方で、お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら申し訳ございません🙇
しかし、不登校児童者数が過去最多の34万人という現実を完全無視して、この映画が賞賛されている世の風潮には、どうしても言わずにはいられませんでした😣


どうか、「子どもの権利」が当たり前に尊重される未来が訪れますように・・・✨



お読み下さりありがとうございました🙌
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