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はじめて東京ディズニーランドに行った時の話
東京ディズニーランド
千葉県北西部、浦安(うらやす)市にある大遊園地。本場アメリカ、カリフォルニア州のディズニーランド、フロリダ州のディズニー・ワールドに次ぐ3番目のディズニー・テーマパークとして、1983年(昭和58)4月、浦安市の埋立地に開園した。株式会社オリエンタルランドの経営下にあり、1800億円の巨費が投じられた。
(コトバンクより引用)
それは、開園した年の初秋だったと記憶している。
会社の同僚と先輩、女子6人で行く事になった。
なにしろ、全員がはじめて行くわけなので下調べも念入りにしたと思う。
開園当初は舞浜駅などは影も形も無く、
東京駅からディズニーランド行きの専用バスに乗るのが普通だった。
日本中、いや世界中から東京駅のディズニーランド行きバス乗り場に
大勢の人間が集まっていた。
私たちのようなOLグループ、家族連れ、カップル、外国人観光客、
老人会の旅行と思われるお年寄りグループがバスに乗る為に並んでいる。
バスの係員がカチカチとカウンターで人数を数え、行列をブロックごとに誘導してゆく。
完璧な流れ作業で、バスは次から次へと乗客を飲み込んでは夢と冒険の国へと出発していく。
いよいよ自分たちがバスに乗り込む順番がやってきた。
係員が、奥から順番に座席を空けないで座って下さい!
と、繰り返し叫んでいた。
座席が全て埋まると、奥から順に補助席を使ってくださいと
また係員が繰り返す。
その時乗り込んできたカップルが、私の座席の一つ奥の補助席をひろげて彼氏が座った。
そして、次の瞬間に彼女を自分の膝の上に座らせたのだった。
・・・まあラブラブだこと♡
と思って見ていたら
そのカップルの後ろから乗ってきた
外国人観光客らしき初老のご夫婦が、そのカップルの様子を見て
少し照れながらもご主人の膝にご婦人を座らせたのだ。
・・・きっとそれがルールだと思ったのだとおもう・・・
その後は、一席に一人座った。
座席数ぴったりに人数をカウントして誘導していたはずの係員は
何度も首をかしげていた。
補助席が2席余ってしまっていたからだ。
その余った補助席に追加で乗客を乗せたのかどうかは記憶にない。
ただ係員が何度も首をかしげていたことと、
照れながら奥様を膝に乗せていた外国人ご夫婦のことを忘れることはない。