2020年 今年買ってよかった7つの楽器・機材
今年は例のアレで外出もしづらく、家にいることが多かったので、どうしてもWebでポチポチして何かを買ってしまうことが多かったです。
そんな中、これは買って本当によかったと思える楽器・機材を1つずつ振り返りたいと思います。
1, FGN NCJB5
元々、ベースを真面目に弾き始めた頃使っていたのが、Fender JapanのJB62というよくあるジャズベースで、その経験があるからか、ジャズベースのボディバランスや音が好みだったのです。
4弦ベースとして、同じFender JapanのJB75-USを改造したモデルを10年くらい使い続けていたけど、去年くらいからパッシブのベースを弾いてみたいと思い始めたこともあって、何かいいものないかな〜と探していました。
ライブサポートをしてると5弦が必要になる曲も多くて、5弦であること、パッシブであること、それなりに作りがしっかりしていて高すぎないこと、という条件を出したら、必然的にフジゲンに絞られていき、やっぱりフジゲンいいな〜と思ってツイッターで呟いてみたら、Geek In Boxの嵯峨さんからリプをもらい、これが入荷してきたという連絡をもらって即行きました。
中古だけど、ほとんど弾かれていないのか傷もほとんどなくいい状態で、即決で購入しました。
今はピックアップをダンカンに変えて、コントロール周りもいいやつに取り替えてもらって、ライブでも早速使っています。
2, Limetone Audio FOCUS
ぶっちゃけた話、コンプって使い方わかりにくくないですか?
僕はずっとそう思ってて、色々なコンプを使ってきたんですが多機能な物は扱いきれず、シンプルな物は何か好きな音にならずで、しっくり来るものがなかなか定まらないままでした。
でもこれはコンプに関するノブは1つしかないので、回して気持ちいいところで止めればちゃんと使える音に仕上げてくれる親切設計。特にライブ当日のリハーサルなどでさくっと音を決めないといけない場合は重宝します。
コンプノブでコンプをかけて、落ちた音量をLEVELでクリーンに上げるか、GAINで軽くサッチュレートをかけて上げるか、そして必要ならトレブル、ベースも足せる、というユーザーが迷わない設計でかついい音なのが、これが売れている理由だと思います。
この「ユーザーを迷わせない」というのは今の時代に重要なことだと思っていて、例えばWebサービスだとインスタグラムなんかはそうやってユーザーを増やしたと思うので、エフェクター界もUXを意識する時代になってきたんですね。
3, Ibanez AZ224F
元々、ベースを弾く前はギター弾きで、今でも作曲や宅録ではギターを弾くこともあったんですが、まともに使えるギターがなくなってしまい、今後を見据えてちゃんと使えるものが1本あったらなあ、と春頃に思っていました。
その時、Youtubeでマテウス・アサトを観たり、リッチー・コッツェンの新譜が出たりして、ギターミュージックをよく聴くようになり、買うならストラト系がいいな、と思い、このアイバニーズを例の給付金で買いました。
アルタースイッチという機能で9種類のピックアップの組み合わせパターンを選べて、かなり幅広く使える、というのがこのシリーズの売り。
以前から多機能な楽器が好きだった身としてはその機能と、ダンカンの専用ピックアップが載っているというスペックだけでキュン死、見た目も一般的なストラトっぽさがあってカッコいい。
ギターは作曲にも使うけど、自分の弾きたいものを弾く楽器として扱おうと思い、このギターで、あの名ギタリストを偲びました。
4, BIAS FX 2
家での練習用兼宅録用に買ったプラグインのアンプシミュレーター。
実機じゃないアンプにもそこまで抵抗ない方だったんですが、これは格別で、すごくいい音になりました。
家での練習環境はオーディオインターフェースに直挿しでヘッドフォン。
iTunesやYouTubeで曲を流しながら音拾ったり、Googleで「メトロノーム」とググってメトロノームを出してリズム練習したり、Mac1台で練習が完結するようにできて快適です。
↑のインスタで弾いたVAN HALENのPANAMAの音もこのプラグインで出したボグナーのモデリングの音です。
5, Audient iD22
そのオーディオインターフェースがこのAudient iD22。
たまに宅録でベースの録りを頼まれることもあって、録り音のクオリティを上げたいなと思い、自分のアルバムのミックス、マスタリングを手がけてくれた松田さんに聞いてみたら「もう使わないので買いますか?」と勧められたのがこれでした。
スタジオのコンソールを作っているメーカーが出したもので、特にギターやベースの音をわかりやすく太く、クリアにしてくれるので、とても気に入っています。(だから良い音で録るんで、録音案件お待ちしています!!)
6, AKG K240 Studio
そのオーディオインターフェースにつないでいるのがこのヘッドフォン。
ヘッドフォンは、SONYのMDR-CD900STあたりが定番だけど、個人的にMDRのシャリシャリした音がどうしても好きになれなくて、レコーディングスタジオで何度か使ったことがあるけど、気持ちよくモニタリングできないでいました。
そして、家で長時間つけるとやっぱり耳が圧迫されて痛くなってしまう物もあったりしたけど、このAKGはオープンタイプだから耳にも優しい。
音に関してはあまり強い音にしてくれるとかではないので、モニタリング用途としてはジャンル次第で向き不向きがあるかもしれないけど、海外のスタジオでは定番品なので、洋楽好きの自分としては「これが世界標準だ!」と思って使ってます。
7, Markbass Little Mark III
ヘッドアンプは以前、アギュラーのTONE HAMMER 500を持ち歩いてライブに出たりしていたんだけど、いつからか小規模なハコが多くなり、スタックアンプがない現場も多くなって、ヘッドを持ち込むこともなくなって手放してしまいました。
それが、去年から今年にかけてまた一般的なライブハウスに出ることが多くなってきて、その都度現場のアンプを気にするのが煩わしくなり、かつ、いつでも安定した音でプレイしたいなと思い始めて、よくレンタルしていたマークベースのド定番のこれを購入しました。
これで、
・スタジオリハの時、スタジオにあれば同じものを借りられる
・なければ自分で持っていく(軽い)
・ライブの時、ハコにあれば同じものを借りられる
・なければ自分で(ry
ということができるようになり、音で悩むことも少なくできるかな〜と期待しています。
マークベースは、岡田治郎さんがエンドースして使っていて、その音の流麗さに惹かれて気に入り、スタジオで借りられる時は毎回借りていました。普及率が高いことと、トランジスタだから真空管アンプよりは頑丈、おまけに音が作りやすい、というところが気に入ってます。
そして、マークベースの設計はEQのつまみはフラットにするのが基本で、VLE(ローパスフィルター的な)とVPF(ノッチフィルター的な)という2つのつまみの調整で音を作る、というものだということをここ最近初めて知りました。
ここ最近は機材や楽器の選び方も変わってきて、昔は他の人とかぶらないものを、という気持ちが出がちだったのが、だんだんと、実績のある定番製品、または現場で扱いやすいものを積極的に選ぶようになってきました。
というわけで、色々買い漁った今年、環境はほぼ揃えられてきたと思うので、あとはこの情勢が収束して演奏できる機会がもっと増えれば…!
そして、この情勢に合わせてオンライン上での個人活動も色々模索しているので、それにもこの新しい仲間達を活用したいです。