『哀しい予感』
吉本ばなな 著
家の本棚にあって読んで無い本を読もうシリーズです。(そんなシリーズがあったのかと言うツッコミは無視して)
はじめての「吉本ばなな」です。
吉本ばななの作品にどんなものがあるのかも知りませんが「吉本ばなな」と言う名前だけは聞いたことがありました。
ただ、本棚にひっそりと置いてあったので(読んでみうと)読んでみようと思いました。
先入観なしに読むことは不思議な感覚で、「よしもとばなな」と言う響きに私の頭の中では、きっとこの本はエッセイや私小説だと思って読み進め始めました。
読み始めはとてもキレイで透き通った感じがする文章という印象で、スラスラと読み進められました。
いつもは読書スピードが遅いのですが、どんどん引き込まれいつもの3〜4倍の速度で読み終わりました。
自分の育ってきた環境には無い事が次々と描かれて、この場面を自分に置き換えたらどんな情景になっているかと考えながら読み進めて行くと、どうやらこの小説は「サスペンス」なんじゃ無いかと思うほどジェットコースターの様にアップダウンがありこちらの感情に訴えてきます。
アガサクリスティ並みのどんでん返しでビックリし、恋愛表現に心を打たれ、思い出のくだりで胸を熱くする。
ベストセラー間違いなしの一冊です。
あれ?私が太鼓判を押さなくてもベストセラーだったんですか。
ここのところ、いろいろあって本を読む心の余裕がなかったのですが読書を再開するにあたって良い一冊を選ぶ事ができました。
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