『宇宙に外側はあるか』
松原 隆彦【著】
光文社(2012/02発売)
宇宙の起源とか統一物理法則とか、一般の人である私には関係がないことで、学校で物理の授業中に自然の現象を数式に当てはめることがどんな意味を持つのか分からなかった。
それは、今でも分かっていないが宇宙物理学関連の本や情報を見聞きすると、黒板いっぱいに訳の分からない数式を書き連ねて、難しい顔をしてウ~ンと悩んでいる姿が印象的です。
自然が先か物理の法則が先かって話になりますが、分かりません。
宇宙ができた時に存在した元素は、H(水素)とHe(ヘリウム)位しか無かったようで、その後の核融合で色々な分子が出来上がり、その中でも特徴的な元素がC(炭素)で炭素がなければ人間も作られなかったようです。
作られなかったと言えば、宇宙は人間が存在するのにちょうど良く出来ているらしくこの問題を「宇宙の微調整問題」と言うそうです。
まるで神業のようにちょうど良くすべてのパラメータや環境が人間を作るために整えられたように決まっている不思議な状態なのです。
この宇宙を単一なものと考えるのが 、一般的な宇宙の呼び名「ユニバース(Universe)」で、単一な宇宙を表していますが、量子論的な見方をすると、多重宇宙(Multiverse)という考え方が生まれてきた。位置を決めるのは観測した時に決定され、それまでは決まらないそうなので、その理論を証明するためには、多重宇宙が必要なんだそうです。
人間には認識されない次元が存在していて、色々な事柄に判断をし決定をしているがその決定されなかった方の宇宙も存在しているわけです。
宇宙続きでこんな本を読んでみましたが、また、もう少し宇宙の本を読みたくなってきました。
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