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わたしの書く、詩のようなものです(不定期更新)
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舟(あるいは、船)

舟(あるいは、船)

朝 光の中目覚めるわたしの
喫水線は人より少し高い

他人の言葉に容易く影響を受ける
わたしは 宇宙を進む蝶でした

心に重荷を詰め込む
息がしにくくて わたし
少し触れたら沈む ブクブクと

夜 眠りにつくかつかないか
海は心象風景として存在する

真夜中と呼ばれる時間は永遠
きみは 朝を運ぶ小鳥になる

心に詰め込み過ぎた重荷
少し海に わたしの
喫水線が少し下がる 祈りのよう

きみの宇宙と

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27日

27日

正しくなくてもいいよ
正しくなくても愛してる
かみさまはうそつきで
いつでも耳障りのいい言葉を吐く

寝ぼけて言った愛してるを
世界の終りまで持ち運ぶ

かみさまはいた 僕だけの信仰
永久にきみだけ 僕のかみさま

正しさと暴力で
きみの美しさ 変わらない
歩道橋の上 かみさま気分
きみの終りまで

かみさまはいた 僕だけの宗教
永久にきみだけ ぼくのかわいい

手のひらサイズの幸福を
いつまでも

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白い花

白い花

クジラのために、花を運ぶ鳥

恐竜の絶滅した理由に思いを馳せる

どうか緩やかな絶滅でありますよう

眠るように彼らが終わりを迎えられていますよう

クジラのために、花を運ぶ鳥

わたし、死んでもあなたの近くにいないから

わたしの天国は海

いつでも会いに来てよ、ほんとうに、いつでも

クジラは島になって、島中に花が咲く

新宿

駐車場のはじっこでもらったキス

小さな子が見てて

君はそれに気がついて

「英才教育、」

だなんて笑う

僕らこんなにも近いのに

もう他人みたいだね

君の切れ端を拾って集めて

継ぎ接ぎだらけの君を作ろう

どうか誰にも気づかれませんよう

僕はそれを愛のシンボルにして

いつか君のための国を作ろう

君はいらないって捨てるんだろうな

それでもいいから。

Googleマップ

1億2680万人の夢で汚れた渋谷を

Googleマップは天国だと記す

君と歩けばどんな街も冥王星だよ

なんて意味もわからず呟いて

君は私の意味の無い言葉に意味を見つけてくれるから

それに甘えて思いついた言葉を口に出す

自分でお酒作れる居酒屋に入って

お互い好きなお酒作って1口いる?なんて聞いて

一気飲みしちゃったやつとか

笑って次はちゃんと自分の飲もうってゆうの

幸せはすぐなく

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