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「価値は他人が決めるもの」という話

感動したことがあり、どうしてもこの感動を伝えたい衝動が抑えられないので深夜だけど書き残そうと思う。

今日は婚活業界の人たちが多く集まる新年会に参加してきたのだけれど

新年会の参加を決めた日から、私は緊張して胃が痛くなりそうだった。

なぜならそこにヒトオシ代表の伊藤早紀さんも参加していらっしゃると聞いていたから。

以前から面識はあるけど、私にとって伊藤さんは特別に「すごい人」だからだ。

よく私のことを「マッチングアプリの第一人者」と言ってくださる方がいるけれど
そんなことを言っていただくには恐れ多いほど、伊藤さんは私が発信を始めるその遥か前から、ご活躍されていた。

今日初めて全世界に告白するけど、何を隠そう私がマッチングアプリの発信を始めたのは伊藤さんがきっかけだ。


最初はミーハー心だった。

雑誌で伊藤さんを見て
「この人みたいに、私も雑誌やテレビに出たいなあ。フォロワー多くなりたいなあ」と思ったのがすべての始まり。

しかし当時、私はなーんのスキルもない月給13万のただの会社員。
友達からは「いやいや無理でしょw」と笑われた。それが悔しくてTwitterを死ぬ気でがんばった。



伊藤さんにあって、自分にないもの。
自分にあって、伊藤さんにないもの。

徹底的に分析して、フォロワーを増やし
夢が叶ってテレビにも出られるようになった。

でも、どんなにテレビに出ても本を出してもやっぱり私はずっと自信がなかった。
お仕事でご一緒させてもらっても、どこかで引け目があった。

私には伊藤さんのように立派な社会人経験も、ビジネスの知識もない。
同級生たちが就職活動に精を出していた時、私は髪の毛をピンクに染めて口にピアスをあけ、ラーメン屋でバイトしながらドラムを叩いていたのだから当然である。



伊藤さんが前澤社長に出資してもらったり、ホリエモンのYouTubeに出たりして華やかに活動する一方で

私は以前と変わらず、個人事業主として地道に目の前のお客さんと向き合い、コツコツとプロフィール添削を続けている。

自分の仕事には誇りをもっているけれど
「最近はなにをされてるんですか?」と伊藤さんに聞かれた時、ばつが悪くなかったかと言われると嘘だ。



夢を叶えたのはいいけれど、自分の内面と得られた肩書きのズレにずっと違和感があった。


これをすれば価値がでる?
あれを手に入れれば価値がでる?
なにをすれば私が私である必要性がある?



それが健全な思考でないことを自認しつつ
毎日毎日、自分自身に「自分の価値はなにか?」と問いかけ続けた数年間だった。

新年会が終わった後
そんな私に、伊藤さんからとあるメッセージが届いた。

「おとうふさんはいつも地に足つけてユーザーさんにしっかり価値を出そうとされてるところ本当に素敵だなと改めて尊敬しました!」



電車の中で、思わず膝から崩れ落ちて泣きそうになった。
(実は今もこれを書きながら泣いてる)



私には、何もないと思っていた。
私にできることは、他の人にだって当たり前にできることだと思っていた。
伊藤さんになくて、私が特別にもっているものなんてないと思っていた。



なのに、そんな伊藤さんから尊敬していると言われたのだ。

私は伊藤さんみたいにビジネスの専門用語もわからない。
すごいコネクションがあるわけでもない。

会社を大きくしたいという野望もないし、ただ好きな仕事をして、夫と猫2匹とのんびり楽しく暮らしてるだけだ。



それでも。

累計数十分も話してないのに
そのたった数十分の会話の中で

伊藤さんは私の強みを見つけて、そして言語化して伝えてくれたのだ。
なんて、聡明で優しい人なんだろうと思った。



そして私は、伊藤さんのおかげで長年悩んでいた
「自分の価値とはなにか?」という問いに終止符を打つことができた。


自分の価値なんて、考えるだけ無駄だ。
「これが私の価値だ」とアピールしても他の人はまったく違う部分に魅力を感じることだってある。

努力して手に入る、形あるものだけが価値ではない。
積み上げて積み上げて、積み上げた先に得られる、目に見えないものもまた価値なのだ。


これは婚活にも同じことが言えるけれど
良くも悪くも、価値は他人が決めるもの。

どれだけ自分には価値があると思っていても、その価値を見出してくれる人がいなければ価値はないのと同然である。


逆にいえば、自分になんて価値がないと思っていても
この世のどこかには自分の価値を見出してくれる人がいるかもしれない。


だから「私には価値がある」と自分の価値を過大評価するのは危険だし
「私には価値がない」と必要以上に卑下するのはもったいないことなのだ。



大切なことに気づかせてくれた伊藤さんありがとう。

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