まだまだこれから
「ミッキー!」
にこにこしながら、自分の持っているミッキーのぬいぐるみを初見の人に紹介する5歳。
子育て世代の多い街なので、たいていの方はこう答えてくれる。
「うん、ミッキーだね!かわいいね。」
誰にでも愛想よく話しかけてしまう5歳。(あえて「しまう」という)
OTやSTの先生には相談済み。
初めましての方に急に好きなキャラクターを紹介するのは、やはり少しよくないよね。
だから少しずつTPOを教えていこう。
そう決めて、話しかけてしまったらこう伝えている。
「初めましての方には、こんにちは や 初めまして だよ。急にミッキーってお伝えしたらびっくりしちゃうよ。やめようね。」
気長に何度もなんども。コミュニケーションについて教えていく。
ただこの例については、かわいいのだ。
お相手からしたら、びっくりはさせてしまうかもしれない。(迷惑だと思う方がいるのはわかっている、この場でごめんなさいを記します)
けれど1回のやりとりだし、親が近くにいるから説明するなり注意するなりその場をおさめられる。
これが保育園のお友だち間で少しわだかまりになっているようなのだ。
5歳の大好きなお友だち。
夏くらいまでは5歳の唐突で一方的なコミュニケーションに応えてくれていた。(というか「何それかわいいー」みたいな感じでむしろお友だちから関わってくれていた)
小さいときから一緒にいるから、5歳ちゃんってこういう子だから。
お友だちたちは、なんとなく全方位的に5歳のことをわかってくれていて接してくれていると思い込んでいたのだ。
そうじゃなかった。
最近、5歳のコミュニケーションなんとなく煙たそうにしているお友だち。
そうか。そうだよね。
そのときは心地よくても、今はいやだなんてことは誰にだってある。ましてやみんなまだ5,6歳の子どもたちだ。
そして「違い」に敏感になってくる発達段階だ。色々気づくこともおおいのだろう。
だからお友だちが悪いとかそういうことではない。
小さいときから一緒に過ごしているからなんとなく違いがわかっていて接し方もわかってくれている、なんて。
私が勘違いして勝手に落ち込んでいるだけ。
それぞれが心地よく過ごせる関係性はまだまだこれから作っていくものなんだ。それがわかった。このことに気づいたことがすごいことだ。
色んなコミュニケーションの仕方がある。
言葉でうまく伝えられない5歳のために、程度や距離感を考えて態度に出すのが難しい5歳のために。
5歳が幸せに生きていくために、ひいては2歳も幸せに生きていくために私は何ができるのだろうか。
まだまだこれから考えることがたくさんありそうだ。
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