黒烏龍茶の脂肪燃焼効果について考えてみた
皆さんこんにちは。吉田亮太郎です。
先日、個人的最後の晩餐にしたいランキングトップ3に入るラーメン二郎に行きました。
ラーメン二郎に行ったことがある人はわかるかもしれませんが、店の前には黒烏龍茶がぎっしり並んだ自動販売機があるのです。
これを飲めば、脂質と炭水化物の爆弾である二郎を食べても太りにくいのでは、、?
と思って黒烏龍茶を買うジロリアン(ラーメン二郎愛好者)はたくさんいることでしょう。
そこで今回は、
①烏龍茶に含まれるポリフェノールとは
②黒烏龍茶の効果
③黒烏龍茶を始めとしたトクホの考え方
について解説します。
①烏龍茶に含まれるポリフェノールとは
お茶にはいろいろな種類がありますが、そもそも緑茶、烏龍茶、紅茶などのお茶は、すべて「カメリアシネンシス」というツバキ科の茶の樹から出来ています。
この樹の生葉を乾燥、発酵させて作る際の発酵度合いによって、緑茶、烏龍茶、紅茶の種類が決まります。
発酵度が浅い順に、
緑茶(不発酵茶) < 烏龍茶(半発酵茶) < 紅茶(完全発酵茶)
となります。
実は、その発酵の過程で生み出させる成分に違いがあるのです。
そもそもお茶には「カテキン」という成分が多く含まれています。
カテキンは、お茶に含まれる「ポリフェノール」の一種です。
中でも半発酵茶である烏龍茶は、半発酵の過程でカテキンが重合して「烏龍茶ポリフェノール」という成分が生み出されます。
烏龍茶ポリフェノールには、
・体内のエネルギー消費
・中性脂肪の燃焼を促す
・血中のコレステロールを抑制
などの様々な効果があるといわれています。
つまり、純粋な烏龍茶に含まれるポリフェノールにも脂肪の燃焼を促す作用があるのです。
②黒烏龍茶の効果
そして、黒烏龍茶とはなんなのかというところですが、黒烏龍茶とは某飲料メーカーの開発した商品名であり、緑茶、烏龍茶、紅茶のように、黒烏龍茶という茶葉があるわけではないのです。
黒烏龍茶とは
サントリーが独自で開発した製法で、ウーロン茶からウーロン茶重合(じゅうごう)ポリフェノールのみを抽出し、それを通常のウーロン茶に加えることで、脂肪の吸収抑制効果を強化した特定保健用食品のウーロン茶です。
(サントリーグループHPより引用)
ざっくりいうと烏龍茶のポリフェノール成分を抽出し、それを混ぜ合わせた濃い烏龍茶というイメージです。
さて、気になる効果についてです。
烏龍茶の脂肪燃焼効果について2020年に筑波大学が、烏龍茶の習慣的な飲用により脂肪燃焼が促進されるかについての研究を行っています。
烏龍茶の習慣的な摂取(朝食・昼食時)が、一日のエネルギー代謝に与える影響を、烏龍茶、カフェイン、プラセボ(成分を含まないもの)の3種類を用いて比較した研究です。
結果として、烏龍茶とカフェインを摂取した場合において、1日の脂肪酸化量は増大しました。
また、烏龍茶摂取のほうがカフェイン摂取よりも脂肪燃焼効果が大きいことがわかりました。加えてその効果は睡眠時に高いことがわかったのです。
まとめると、
ということになります。
「カフェインにも脂肪燃焼効果があるの?!」
→後日解説します。
③黒烏龍茶を始めとしたトクホの考え方
今回は黒烏龍茶についてまとめてみました。
烏龍茶ポリフェノールに脂肪燃焼促進効果があることがわかりました。
黒烏龍茶などの商品は、特定健康用食品(トクホ)と呼ばれます。
特定健康用食品(トクホ)とは、
特定保健用食品は、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品です。(消費者庁HPより引用)
とあります。
ただ、黒烏龍茶を販売している会社のHPにも注意書きが有り、
<摂取上の注意>
多重に摂取することにより、疾病が治癒するものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
(サントリーグループHPより引用)
とあります。
あくまでも期待できる効果は補助的なものであり、
「飲めば飲むほど痩せる」
「これを飲んでいれば太らない」
といった考え方は要注意です。
やはり基本はPFCバランスや、総摂取カロリーの原則に従ってバランスよく食事を摂取することが大切です。
(私もラーメン二郎を食べた日には、他の一日の食事をコントロールするようにしています。)
このようなサプリメント系の商品は現代世の中に多く出回っています。
正しい情報を取り入れて、上手に付き合っていきましょう。
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