今の子どもたちには自由な時間がない気がします。
最近の幼稚園・保育園、学校に通っているお子さんは放課後、習い事やデイサービスをほぼ1週間まるごと予定が詰まっています。
あるお母さんに聞いたところ、
「一人っ子なので放課後親子で遊ぶにも限界がある。色んなところに連れて行って1週間の流れをつくり充実させたい」というようなお話がありました。
確かに早期教育は大事です。子どもが興味を持ちたいと思ったことをどんどん挑戦していけたら才能が開花しそうです。
でもその陰で家でゆっくり落ち着く時間も必要です。子どもは遊ぶことが仕事であり、遊びのなかから学びます。
体幹を育てるには歩いたり走ることや広いところでも思いっきり体を動かせば十分です。おままごとや着せ替え、ブロックなどで手先課題や継字処理(書き順や順番)の力がついてきます。空間認知能力も外で遊ぶことで見につきます。ボディイメージも遊具など狭いところを通ったり高いところに登ろうとすることで自分の背の高さや手の長さを知ります。公園やたくさんの選択肢がある場所で遊べると自主性や積極性が見につきます。
ここでも問題なのが何もない公園で遊ぶには親の遊んだ経験も必要になります。
家だと限られたおもちゃでマンネリになるのよね。。。。という悩みもあります。確かに。一人遊びができないと親としてはつらいですよね。そういうときははじめは一緒に遊ぶ。ある程度の慣れてきたり、ひとりで集中しているときはそっと見守るかそおっと離れてみましょう。あとは一緒に簡単な家事、掃除やお皿洗いも良いです。
学習はまねから入ります。親がやることに興味があります。
本を読んでほしいなら進んで親が絵本を読んだり読書の時間をつくる。
文字や絵に興味をもってほしいなら親が夢中になるくらい本を読む。
学ぶことを外部任せるのも能力が高くなりそうです。でも、根拠はないのですが、材料や場所が豊富でないところで親が関わってくれた子どもの方が伸びるようなイメージがあります。そして子ども時代にたくさん遊べた子も伸びるような気がします。
親に決められたスケジュールを過ごしすぎてしまうと、自分で決めることができなくなり、親の決めたレールを歩くことになるかもしれません。それが決して悪いことではなく、本人の意志なら良いのですが。。
だから自由な時間はもしかすると自立にもつながるのかもしれません。
アダルトチルドレンという言葉があります。子どもの時期に子どもらしく過ごせなかった子どもが大人になって子どもみたいな言動をすることです。
少子化で金銭面でも余裕のある家庭も多いです。兄弟が少ないと家で子ども同士の世界を作れないという社会事情がありますが、週に1~2回は予定をいれず自分が選んで遊べるようなフリーな時間をつくるようにしてみてください。
そしてゲームはしっかり親がコントロールしてください。
ただ、発達に課題のあるお子さんは親の負担軽減や療育のために毎日通うことは必要だと感じています。そのなかでも勉強や課題以外の関わりの時間を作ってください。
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