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働く君に伝えたい「お金」の教養【読書記録】
将来、日本はどうなるんだろう?
お金はいくら貯めておけばいいんだろう?
もし働けなくなったらどうするんだろう?
皆さんもこんなお金や生活に対する漠然とした不安がありませんか。
私も、そのうちの一人です。
お金に対して不安があるにもかかわらず、何も勉強をしたことがなかったので、とりあえず一冊お金に関する本を読んでみようと思いました。
今回ご紹介するのはこちらです。
ライフネット生命保険株式会社の創業者である出口治明さんによる、私たちのようにお金への不安を抱える人に向けた特別講義です。
本書を読むと、冒頭の不安も解決します。
それでだけでなく、これから出会う不安に自分で考え、立ち向かう力もつきます。
いわば人生の教科書のような本でした。
ここでは本書の内容を要約して簡単にご説明します。
よろしければ最後までお付き合い下さい。
お金を知る
景気が右肩上がりの時は普通の状態じゃない。
長い目で見れば今の景気の方が普通の状態。
国の危機とは国債の危機で、国際機関とは金融機関の危機。
国以上に安全な金融機関など存在しない。
→政府が信用出来ないから年金などを払わず、個人的に金融機関に貯めるという考えは間違い
世代間格差は絶対に無くならない。
「変えられないこと」を「不安」に置き換えて右往左往をするのを辞める。
→少しでもマシにする方法を考える
メディアや販売機関は不安を煽るもの。
その不安の動きの先には必ず儲かる人がいると考える。
目先の不安に流されず、自分でよく考える。
お金を使う
手取りで貰ったお金を三つに分ける。
①財布
日常で使うお金
②投資
なくなってもいいお金
株や自己投資
「上手くいく保障はないけれど、上手く行けばリターンがありそうだ」と思えることに使う
③預金
①の補充と貯蓄
出し入れしやすくしておく
それぞれに振り分けるお金の金額は、自分の生活と相談して、自分で考えて決める。
お金を使える範囲で楽しく賢く使うために、自分のルールを決める
〈出口さんのルール「オールオアナッシング」〉
普段は1番安い学食で済ませ、月に1回1万円のディナーを食べる。
20代のうちにこのルールを定める。ラン&テストで自分らしいお金の使い方を模索する。
若くて元気のあるうちに、今しか出来ないことにお金を使う。
お金を貯める
人生どうなるか分からないから、プランを立てすぎない。柔軟に。
万一のときのセーフティーネットとして、手取り1年分を貯金の目安にする。
月々の保険料が安く、見直しがしやすい掛け捨て型の保険がおすすめ。
独身世代は就業不能保険1つで充分。
親のサポートは健康寿命を伸ばしてあげること(どうしたら元気でいてもらえるか)を考える。
本人に頭と体を使ってもらうようサポートする。
親の介護はなるべくしない。
かわりに遺産を貰わない。
(センシティブな内容ではあると思いますので、詳しくは本書でお読みください。ご自身の環境に合う範囲でご参考に。)
お金を殖やす
「お金を使わず貯める」より、「収入を増やす」ことの方が大切。
→投資が大切
「お金への投資」より「自分への投資」が大切
自分への投資は収入を増やすことにつながり、リターンが大きくなりやすいから。
〈自分への投資〉
人、本、旅にお金をかける。
好きなことに投資する。
好きこそ物の上手なれで、好きなことを極めると、思っていなかったところから商売に繋がることがある。
〈お金への投資〉
①ポートフォリオを作る
資産を分けて投資し、リスクを減らす
②成長するものに投資する
投資信託がおすすめ。
投資信託は、リスクの小さい方から、
国内・債券型
国外・債券型
国内・株式型
国外・株式型
に分かれる。リスクが小さいほどリターンも小さく、リスクが大きいほどリターンも大きくなる。
ドル・コスト平均法を活用する
ドル・コスト平均法とは、価格変動のリスクを軽減するため、定期的に一定額ずつ投資する方法。金融商品の価格が高いとき、低いときの購入額の差を平均化できるのが特徴。
(ドルコスト平均法の説明にあたり、こちらのサイトを参照させていただきました。)
投資は10年、20年の長期スパンで考える。短期の変動に踊らされない。
自分がよく知っているものに投資する。価値が上がっていきそうでも、自分が分からないものは投資しない。
お金を稼ぐ
人手不足が続くので職にあぶれる心配が少ない。
成果重視の働き方が求められる。
一生働いて、収入をとめない生き方を目指す。
この本はお金に不安を持つ質問者に出口さんが答えていく講義形式で書かれていました。
お金のことが何も分からない私でもとても読みやすかったです。
もっと気楽に生きてみてもいいのかもしれないと思いました。
本書で出口さんが繰り返し語られていたのは、「自分で考えて行動する」ということです。
目先の不安に踊らされず、正しい知識をつけ、自分でしっかり考えて生きていきたいです。
再度、リンクを載せておきます。
ぜひ読んでみてくださいね。
ここまで読んでくれてありがとうございました。