
【小説】推し、燃ゆ (宇佐見 りん)
推しが燃えた。ファンを殴ったらしい...というお話し。
すごく現代的な内容だった。
推しが人生の主役で中心になってしまってる感じ。
中心になっていた物が消えてしまった時にどう自分を立て直すのかが一番苦しく、虚無感を感じてしまうところだが、人はまた何か違う形で自分を支える物を見つけ出すから興味深い。生活を削ってまで推すことに熱中するのは恐怖であり愛情でもあり、深い沼だ。
主人公は何らかの精神疾患を患っている様に見受けられる。父母から諦められている様な描写は個人的に辛く感じられた。
結論。生きてるだけで偉い!
終わり間際の描写は肯定的な意味合いで捉えたい。