やんわりわかった「西洋史観」
みなさんこんにちは、にゃん爺です。西洋史について勉強し始めてから早三週間。今回は、現時点で西洋史について分かった事を話していきたいと思います。
二つの西洋史観
まず西洋史を勉強し始めて分かった事は「西洋史を解説する本は主に二種類に分類できそうだなぁ」という事。
その二種類とは、「時系列で語る系」と「原理で語る系」で、要するにヨーロッパ史を「具体的な事例」で語っているものと、「抽象的な解釈」で語っているものの二つに分類できるんじゃないか、という事です。
時系列で語る西洋史
世界史などでまとめられる西洋史は基本的に以下のようなもので、
時系列で西洋史を述べている本は主にこの順番で書かれるのですが、一口にヨーロッパ史といっても、それぞれ濃淡があり、狭く深いものから広く浅いなものまで様々です。
例えばページ数だけで言うと、「中世ヨーロッパの歴史」と「中世ヨーロッパ全史」は同じ「中世」を語っているのにも関わらず前者は459ページ、後者は上下巻合わせて800ページ弱と、同じ範囲でも筆者のさじ加減によって、中身が大きく変わってくるようです。
原理で語る西洋史
現在のヨーロッパには、国民国家が多く存在します。イギリスならイギリス人、ドイツならドイツ人と言う感じです。
現代日本人にとっては当たり前の国民国家ですが、ヨーロッパで国民国家が流行り始めたのは近代に入ってからで、どうやらそれまでは別の「原理」でヨーロッパが形成されていたらしいです。
その「原理」がどんな風に説明されているかは本によって違いまして、例えば「超約ヨーロッパの歴史」ではこのように解釈されています。
筆者によると、この三要素の関係が中世までのヨーロッパを形作っており、中世以後は宗教改革、ルネサンス、科学革命などにより三要素の関係が崩れていき、近代が形作られたようです。
また、「ヨーロッパ史 拡大と統合の力学」ではこんな風に解釈されています。
つまり近代以前は、時々現れる「大帝」のような人物がヨーロッパの時代を動かし、近代以後は
という風に「近代的思考」と「市場経済」がヨーロッパを動かしてきたらしい。
このようにヨーロッパには、歴史を動かしてきた「原理」が存在し、それは近代以前と以後で全く異なるようです。
まとめ
西洋史本は「時系列で語る系」と「原理で語る系」の二つに分類できそう。
「時系列で語る系」の本にはそれぞれ濃淡があり、「原理で語る系」の本では近代前後が大事になってくるっぽい。
今後の展望
元々僕が読みたかったのはここで言う「時系列で語る系」なのですが、初学者という事もありその辺は全く未知の領域だったので仕方ないです。ただ「原理で語る系」も案外面白い事に気づけたのは良かったです。
それとまだ学習し始めて三週間。まだまだ知識が足りないので、これからもインプットを続けていきたいと思います!
ここまで読んで頂きありがとうございました😊