終わらない週末~感想と気持ちと惑星のホコリ
「終わらない週末」2023
主演 ジュリア・ロバーツ
監督 サム・エスメイル
この映画、制作にもジュリア・ロバーツが参加しています。
ブラピもけっこう映画のプロデューサとして、参加していますよね。
出る側にいると、制作側に自分なりの作品を通じて伝えたいことが明確になってくるのかな~、なんて想像します⋆
ジュリア・ロバーツを母親役で観たのは、二回目です。
前回は「ワンダー~君は太陽~」2017
遺伝子疾患による風変わりな風貌を持つ少年。それでも前向きに強い気持ちを持って生きる少年のストーリー。その少年を日となり月となり支える母親役がジュリア・ロバーツでした。
彼女が若いころの「プリティウーマン」は観たことないし、
若いころの彼女の品に触れたことはないですが、
近年の母親役のジュリアは、いつも作品の雰囲気にとても上手く溶け込んでいると思います。
年齢を重ねたジュリア・ロバーツの演技や世界観が好きです。
たぶん私は、古き良きアメリカの(注⋆80年代前後くらいの)愛情深い反面、異様にヒステリックな母親像が好きなのかもしれません⋆
実際の世界では、絶対あまり関わりたくないタイプの人物像ですが笑
客観的視点からだと、面白いという⋆
話は戻って、
作品にジュリア・ロバーツがいることで、世界観が一段階洗練されている気がします🐣
■あらすじ■
中流階級層の家族が郊外の一軒家を借りてバカンスを過ごす。
そこで巻き起こる不可思議な出来事に巻き込まれていく。
都市部では大規模なハッキングと人工衛星の不具合で、ネット回線が一切使えないじょうたいになり、停電など、ライフラインがストップして、災害やウイルスで人々は死に絶えるという状態になっている。
でも、バカンスに来ている家族は、原因も現状もわからずに不可思議な出来事に翻弄されていく。
「人間嫌い」と自覚して、日々の生活に一種の諦めすら感じているジュリア扮する母親のアマンダ。
彼女はそこで、何を感じ何を思うのか……。
アマンダが最後に、借りた家の住人の生意気な少女と和解しながら自分の気持ちを吐露していくシーン。
私は、あのシーンを観て、アマンダという母親であり女性である一人の人間が、現代社会で抱える疑問や思いや葛藤に深く共感しました。
きっと私も、人間嫌いな面を往々に持っているからだと思います。
そしてラストシーン。、
アマンダの娘が、配信で知った昔のドラマの「フレンズ」の最終回を、観るあのワクワクした表情。
あのラストに、アマンダが抱えるメタファーの答えがあるのだと思いました。
水墨画に描かれる柿の実は、白と黒でしか描かれません。
それは、昔の日本人は、絵を見て想像して、受け手の感じ方に委ねているからです。
柿は濃い橙色かもしれないし、若い薄緑色の実かもしれない。
それは全て見た人の受け取り方次第だだということですね。
というわけで?
今回の映画は、分かりづらかったというレビューを遠目に見ましたが、
私は快活で面白い映画だと思いました⋆
⋆⋆⋆
「気持ち」
空に浮かぶ雲のような気持ち
移ろう雲はどこに行くのだろう
宇宙はきっといくつもあって
この気持ちは
一滴にも満たない
粒でしかないのかもしれない
雨粒は地面に落ちてまた昇る
私が発した声や気持ちも
粒になって空に紛れて雲になる
雲にもなれなかった気持ちは
きっとどこかの惑星のホコリになる
のかもしれない
おわり
え?
🌎??
ありがとうございました✨
合掌。
@スター@