熱い想い
やっと久しぶりに書く事が出来ます。なにせ、明日は公休日ですから。今夜は有意義に過ごせるわけです。
今日は仕事で嬉しかった事があるので、書かない訳にはいかない、気分が高揚しながら書いております。
ご存知かとは思いますが、僕は高齢者介護に従事して今年の5月で10年が経過しました。とは言え通過点。まだまだ学ぶ事がたくさんあります。ただ、信念を貫いてよかったなぁと思う事があります。
それは「想い」。僕がケアしているのは「人間」です。例え認知症を患っていたとしても、身体機能が低下していても、人間です。人相手です。だからこそ、気持ちを込めてケアしなければなりません。心が折れそうになる、なった事もたくさんあります。
僕としては「当たり前」のようにやってきたつもりです。特に誰かから「すごいね」とか「素晴らしいね」なんて言われた事はありません。言ってもらおうと思ってやっているわけではありません。ところが・・・今日とある職場の看護師さんからこんな事を言われたんです。
「あなたのご利用者に対する接し方、話し方はとてもわかりやすい。伝わっていると思いますよ。それといつも、本当に細かい所までケアしていますよね。」と。
きっかけはとあるご利用者のある部位の痒みが著しく、なんとか出来ないかなと思って、居室ベッドにご案内して、部位を診てもらう為でした。
その方は陰部が著しく痒い為か夜間就寝時に掻き毟る行為があるんです。僕は夜勤中、夜中に目が覚めて、その行為が見られた明け方には一度、陰部洗浄をしています。少しでも痒みが軽減、そして清潔保持をしたい為です。早番で出勤するとその方の指先には便が付着している事もあります。なので、ブラシで爪の間を石鹸と仕上げにアルコール消毒しています。
今日もベッド上で部位を看護師さんに診てもらった後、鼠蹊部をホットタオルで清拭して差し上げました。やはり、黒く汚れるんです。そのような行為を見てでの看護師さんの僕に対する発言でした。
気持ちは・・・凄く嬉しかった。そんな風に思って下さっていたなんて・・・。その看護師さんは入職されてまだ日は浅いですが僕より年上のベテラン看護師さん。そんな大先輩にお褒めの言葉をいただけるのは光栄です。
見てくれている人は見てくれている。そんな事が分かった日でした。