目覚めよ、わたし。
寝ぼけ眼をこすりながら、朝刊を読む。
中学時代からもうずっとそれが習慣になっている。
もそもそとパンをかじりながら新聞を広げる中学生ってだいぶめずい気がしますけど、我が家では父→私→母の順番で回し読みするのが毎朝の光景となっていました。
特に政治とか時事ネタなんかに興味があったわけでは一切なく。
人生相談とか、隅っこのほうで連載されている小説が、すごく好きだった記憶。
最初は両親の真似っこで読むようになったのですが、小さい頃から本を読むのがとにかく大好きな子供だったので、ごく自然に習慣化されたように思います。
今はもう立派な大人の年齢ですが、毎朝新聞読んでます、というと「え、意外」みたいな反応をよくされます。
確かにお金はかかるし、手軽に読めるものでもないし、時代を逆行した存在であることは否めないと思うけど、私はあの紙面をめくる感じとか、誰かの思いがのった言葉とか、多種多様ないろんな情報ごちゃ混ぜな感じとか、眠気でぼんやりした頭が読んでいくうちに徐々に目覚め始めていく感じがとても気に入っているので、コーヒーと共に欠かせない朝のルーティーンになっています。
(でも本当は夜読んだりもします)
(寝坊したときは特に)
(飲んで朝帰りしたとき配達のおじさんと出くわす気まずさ)
(四コマ漫画のネタ一生尽きない問題)
(永遠に繰り返される季節ネタ)
(だがそれがいい)