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『ガラスの仮面』面白すぎた

何度読んでもなぜか続きが気になって止まらなくなってしまう長編漫画というものがこの世には存在しており、私のなかで『NANA』と『スラムダンク』と『ガラスの仮面』はその三大巨頭である。なぜ何度も読んでるのに新鮮に続きが気になるのか、そのメカニズムはよくわからない。不思議な成分でも絵に含まれているのだろうか。よくわからないが、今回の『ガラスの仮面』も止まらずに結局夜更かしして仕事を放り投げて読んでしまった。仕方ない、『ガラスの仮面』の続きを読むこと以上にやりたいことなんてこの世にないので……。

というわけでLINE漫画アプリで驚異の433話全話無料配信をおこなっている『ガラスの仮面』。面白すぎませんか!?!? 




1『ガラスの仮面』を読み続けている人生

私がはじめて『ガラスの仮面』を読んだのは、たしか中学生の時……。地元のかるぽーと(マジで地元の人間しか分からない固有名詞)というホールで、なぜか漫画図書館が併設されており、そこに『ガラスの仮面』が存在していた。部活などの関係でそこに行った時、親を待つ間、私はそこでちびちびとずっと『ガラスの仮面』を読んでいた……。今思えばスマホがあったらあの場でスマホを触っていたかもしれない。そう考えるとスマホがなくて良かった。ガラケーの時代でよかった。

とはいえそこで全巻読めるはずもなく、結局全巻通して読んだのは大学に入ってからだった。なんせ私は漫画喫茶で時間を過ごすのが人生の楽しみだったのである。なんて根暗なんだ。しかし『ガラスの仮面』を読んで過ごす大学生活の夜くらい楽しいものはなかった……。

当時は紫織さんの不安定さにドン引きしていたり、マヤの熱い思いに胸を震わせていたり、巻を追うごとに真澄さんとその秘書の水城さんがストーカー化していっていることに笑ってしまったり、ていうか桜小路くんはどうなりたいのか??? という疑問をぶつけずにはいられなかったり、もうそろそろ亜弓さんとマヤが結ばれてエンドでええやないか! と言わずにはいられなかったり、そして一番いいところで物語が【続】になっていることに白目になってしまったりしたのだった……。

どう考えても、もっとも顔に縦線が入り白目になっている人物は『ガラスの仮面』の続きを待つ読者!!!!

その後もしばしば冒頭10巻くらいをブックオフで読み返したり書店で買ってみたりを繰り返しつつ、今回の再会となったのであった。

いや、面白すぎる。まじで。


2対比の構図を決める力

個人的に『ガラスの仮面』の面白さは、構図がばしっと決まることの快楽が絶対にあるよな~~~と思いつつ読んでいる。たとえば7話の有名すぎる子の場面。

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