『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』と『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』をめぐるボーイズアイドルと責任の問題
最近読んだ『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』がとても面白かった。
作者の中原一歩さんがふだん音楽畑にいないノンフィクション作家であるからこそ、それゆえに小山田圭吾さんをひとりのミュージシャンではなく、ひとりの「大きな炎上によって仕事や健康を損なった人間」として扱いつつ、真相に迫っていたところが印象的だった。
あわせて、偶然同じ時期に観ていたのが、netflix配信ドキュメンタリーの『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』である。
3話しかないのでさくっと見れる。こちらは人に薦められたから見たもので、完全に時期は偶然なのだが、なんだかちょっと小山田圭吾さんのあれこれと重ねて観てしまった。
というのも、『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』も、『ダーティポップ・ビジネス ボーイズバンド詐欺事件』も、どちらも「ボーイズアイドルをめぐる責任者の雲隠れ」の話だからだ。
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