専業主婦の求職活動①
久しぶりの社会復帰をしたく現在求職活動中である。
この数年間専業主婦として家庭に引きこもり、ただただ家事をこなしてきた。
■ 専業主婦・主夫は合理的である
夫の転勤により会社を退職し、更には愛猫が病気になり、約2年間就業していなかった。
アルバイトすらも、だ。
初めて専業主婦というものを体験した。
学生時代からなにかしらずっと外で働いてお給料を貰ってきたので
「何もしない」というのは今回が初めてであった。
結論から言うと、「身体はとても楽である」ということ。
精神は五分五分で無駄なストレスはかからないが、
孤独ゆえの不安感は心の中にある。
それを紛らわしてくれるのがペットの存在であったり、趣味や娯楽、SNSといったところだろう。
専業主婦・主夫は合理的である。
私はそう感じた。
ただしかし、おすすめするかといわれたらおすすめはしない。
期間限定などで体験することはおすすめする。笑
家事を分担せず、片方が家にいて家庭の業務を全て担当することは、
非常に合理的でうまくいけば家庭は円満になるだろう。
■ なぜ円満になるのか
結婚というものは、価値観や育った環境の違う他人同士が「愛」という信念の元、一つ屋根の下で暮らし始め共同生活を始めていくことである。
これまで一人暮らしや保護者としか暮らしたことがなかったような人物が50,60平米くらいの1LDKや2LDKに一緒に住むのである。
意見の食い違いや喧嘩が起こらない方が、私は不思議だと思っている。
よほどの出来た人間同士でない限り衝突が起こるのは当たり前のことだと思っている。
兄弟姉妹がいる人なら分かるだろうが、身近に年の近い存在同士が住んでいると喧嘩はヒートアップする。当たり前だ。自分とは違う存在がそこにいるのである。
自分の考え、感性、感覚が全て正しいとは限らない。
私にも共働き時代があった。
新婚当初、私も仕事をしていた。
正社員として航空会社の客室乗務員として働いていた。
毎月フライトをこなし、ステイを重ね、家を空けることが多い仕事だった。
世間一般で言われる華やかな職場・お仕事、とは裏腹に
体力勝負の肉体労働者だった。空飛ぶガテン系とネットではよく揶揄されていた。
しかし私はこの仕事が大好きだった。
小さなころからの夢だったし、自分に合っていたと思うし、自分が自分らしく生きていける環境だと思っていた。
ただし、体力仕事ゆえに休みの日はほとんど寝て過ごすことが多かった。
体力・疲労回復のため、次のフライトに備えるために、睡眠と休息、ストレス解消は欠かせなかった。
(小噺:私は飲酒はする方ではなかったが、お酒が好きなCAやグランドスタッフは多かったように感じる。そこはやはり世間一般的にはサービス業に分類されるので(どんなに保安要員といえど)対人関係のストレスから飲酒を嗜む人は多かったように感じる。)
私の当時のストレス解消法は〈とにかく寝ること〉だった。
休みの日は夜も朝も昼も夕方もほとんど寝ていた。
気付いていなかったが半分病気のようにも思う。
特に30歳に近づくと生理前や生理中の眠気がひどく不調が続いた。
結婚してからさらにこの眠気は加速し、仕事のストレスだけでなく家庭のストレスも感じていた。
「なんでそんなに寝てるの」
シフト制で平日休みの私が一日中寝ていると
仕事から帰ってきた夫が言い放った言葉である。
■ 共働きと夫婦喧嘩
「なんでそんなに寝てるの」
「休みの日ずっと寝てるじゃん」
夫からの言葉に何かがプツンと切れた。
今でも覚えている。
玄関に近い寝室で真っ暗にして寝ていた18時前ごろ、帰宅した夫に言われた言葉に私は激怒し、泣き、大ゲンカした。
あとから夫は「寝ているならLINEしてほしかった、晩御飯作ってないなら事前に言ってほしかった(何かしら買ってこれるから)」
寝てるんだからLINEなんてできるわけねーだろ!!!!!!!!!今自分で文字に起こしながら腹が立ってきた。
本当に二人で暮らし始めて間もない頃だった。
そこから幾たび喧嘩が増えていく。
何のために仕事をしているんだろう、何のために結婚したんだろう。
頭には常にこの疑問がいっぱいだった。
夫は「干す過程が好きだから」という理由でドラム式洗濯機は買わず、縦型洗濯機を選んだ。
確かに夫は一人暮らし時代、料理・洗濯・掃除、ルーティンのようにこなすことが好きで、まさに「丁寧な暮らし」をしていた。
シフト制で不規則な起床時間、休みの日もずっと寝てるような私とは大違いだった。しかしその夫が洗濯物を自ら進んで「干して」くれたことは何回あっただろうか。
ちょっと思い出せない。
次第に夫の言葉は
「きついなら休めばいいじゃん」
「そんなにきついなら仕事辞めたらいいよ」
「〇〇(私)の好きなようにしていいよ、〇〇がきつい姿を見るのはしんどい」
CAとしてそれなりのキャリアを積んできて
中堅社員としてこれからさらに貢献していくときだった。
会社のプレッシャーは結構あったようにも感じる。
出世、役割、これからやりたいこと、そして妊活、全てが覆いかぶさっていた。
家庭崩壊、に近かったかもしれない。
仕事と家庭、どっちをとるかの選択に私は「家庭」を選んだ。
未来ある方を選びたかった。
子どもも欲しかったんだと思う。
専業主婦になる道を選んだ。
落ち着いたらまた仕事探せばいい、そう簡単に思っていた。
長くなってしまったので2部制にします。
続きを読みたい方はぜひフォローといいねをお待ちしております。