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マイナスの言葉を口にするな

    私たちは、辛いとき、悲しいとき、苦しいときに、つい悲観的な言葉が出やすいものです。しかし、ここに大きな落とし穴があるということを知らなくてはなりません。笑顔が顔を飾るように、言葉はその人の人柄を飾っていきます。辛い時、苦しい時に愚痴をあまり言わないこと、言っても仕方ない事は言わないことです。むしろそのような時こそ、明るいことや発展的な材料を探し出して、それを力強く口にすることです。暗い、不愉快なことを語るということは、その人の人生にとってもマイナスですし、周りの人々にとってもマイナスです。一日のうちで何か素晴らしいことがあったら、それこそ言葉にすることです。そうすることによって、自分も幾分明るい気持になれますし、それを聞いた周りの人も気持ちがいいものです。マイナスの言葉を出すことがいけないのは、それを自分が耳を通して聞いてしまい、心の中に刻みこんでしまうからです。もしあなたが真に自分を大切に思うならば、自分を悲観的な言葉やマイナスの言葉によって汚さないようにすることです。自分に対する真の愛ゆえに、また他の人々に対する愛ゆえに、暗い言葉は出してはいけないのです。
    聖書には、「人はパンだけで生きるのではない。」「はじめに言葉があり、言葉には命があり、すべてのものは言葉によってできた。」とありますが、私たちは心や言葉によって自分の人生を創っていきます。実は「心」こそがあなた自身であるのです。そして、この心をどうコントロールし、現実に表していくかということが人生を大きく左右していきます。心のコントロールと言えば難しく思えるけれど、心と言葉が深く結び付いている以上、言葉を調えることによって、心を調律(コントロール)していくことも可能なのです。釈迦は「八正道」の中で、「正語」すなわち言葉の調律が悟りへのアプローチの一つであることを説いてきましたし、イエス・キリストも「言ったことは必ず成ると、心に疑わず信じるなら、そのとおりに成るであろう。」と言葉の力を説いています。
    世の成功者と言われる人は、常に積極的な言葉を口に出しています。彼らは常に建設的な明るい言葉を口に出しています。それは、言葉には創造力があるからです。万葉集の昔から言霊というように、言葉には力が宿っているのです。どんな言葉を用いるかによって人は、幸か不幸かを分けていきます。どうかマイナスの言葉を口にしないで、もっともっとプラスの言葉を使っていきましょう。

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