日本人としては初のノーベル賞を受賞した湯川博士は『天才の世界』という対談で、天才の条件は「集中力」と「持続力」ではないかと語っています。例えば、数学界の巨人ガウスや天才物理学者ニュートンも大発見の前には、何桁も何十桁も計算に次ぐ計算をやっています。「いったいどれだけの桁数までこういう計算をやったか、言うのも恥ずかしいくらいだ。何しろこの時は、何もすることが無かったから。」と ニュートンは告白しています。またある時、ニュートンは、彼の友人が来たので、歓待してあげようと思
夜が明けていくのを眺めながら朝のひとときを満喫していると、あたかも自分がカントやゲーテのようになった気持ちがすることでしょう。カントは朝5時に起きて仕事をしていましたし、ゲーテは夜明けを楽しみながら詩を書いていました。日の出前に起きて外を眺めると、小鳥たちのチュンチュンと鳴く声、山の燦然と昇りくる太陽、人通りは絶え、大地がシーンとして、聖なる時間がそこにあります。朝は本当に金貨を蓄えているといってもいい。朝になった時に、ポケットの中にはキラキラに輝く金貨が 24枚入っ
昔、朝から晩まで、念仏ばかり唱えている老婆がいた。人は彼女のことを念仏婆さんと呼んだ。ある日、生縁が尽きて亡くなる。お通夜に供養に来た人々は口々に、あの婆さんは必ず極楽に行くに違いないといった。ところが亡くなった婆さんは、死出の旅路をとぼとぼ歩いていると、一番恐ろしい閻魔大王の前に立たされた。大王は婆さんを一目見るなり、「この婆あめ、お前は地獄行きじゃ」と大声で怒鳴りつけたのだった。青鬼や赤鬼が現れて、この婆さんを地獄の門に引き連れていこうとした。ばあさんは、必死にな
何度か上手くいかない経験を繰り返すと、次第に暗い気持になっていきます。そして、この次もダメなんじゃないかな、などと思ったりします。しかし、このような心の傾向は決して思わないこと、口には出さないことです。 例えば、どんな快晴の日でも、天気予報が「今日の雨の確率は0%です。」と言っていても、絶対に雨傘を手放さない人が居たら、皆さんはどう思いますか。ご苦労なことだと思いませんか。しかし、その人に聞いてみれば、おそらくきっとこう言うでしょう。「いや、今晴れていても、
全世界で一千万部以上売れた『積極的考え方の力』の著者ノーマン・V・ビールは、物事を成功させる秘訣は「くつろぐ」ことである、と次のように教えてます。「緊張を減ずる簡単な方法の一つは、くつろいだ態度を取ることです。あらゆることをもっとゆっくりと、もっと落ち着いた態度で、圧迫感なしでやることです。有名な野球選手で友人のB・リッチは、その選手がどんなによく打ったり、守ったり、走ったりしても、もし彼が緊張しすぎている場合には、その選手を使わないと語ってくれたことがあります。ヒッ
私たちは、辛いとき、悲しいとき、苦しいときに、つい悲観的な言葉が出やすいものです。しかし、ここに大きな落とし穴があるということを知らなくてはなりません。笑顔が顔を飾るように、言葉はその人の人柄を飾っていきます。辛い時、苦しい時に愚痴をあまり言わないこと、言っても仕方ない事は言わないことです。むしろそのような時こそ、明るいことや発展的な材料を探し出して、それを力強く口にすることです。暗い、不愉快なことを語るということは、その人の人生にとってもマイナスですし、周りの人々に
ペンシルバニア州の農村にウォルター・ハーターという青年がいました。 彼の家は貧しかったために、大学への進学は出来ませんでした。彼は学校を卒業すると、仕事を探しにニューヨークにでていきました。そして、いろいろ調べた結果、たくさんのチェーンを持って繁盛しているある店に就職したいと考えたのです。彼は就職に有利な条件など何も持っていませんでしたから、「これだけたくさんの店があれば、どの店か一つくらいは採用してくれるだろう。」と思ったのです。彼は「自分には情熱しかない。」と考え