【COLUMN】自分へ「ご褒美チョコレート」は、何百年も前から共通?
こんばんは。スタッフKです。
人間は疲れたら、その身と心に “癒し”を与える方法を、大昔から知っている。いきなり壮大な書き出しですが、あるチョコレートを食べたとき、そう思わされました。
それは、シチリア島南東部にある地域、“モディカ”でつくられる「イル・モディカーノ」というモディカチョコレート。16世紀頃、メキシコ・アステカ文明からその地に伝わり、ずっと同じ製法でつくられているそう。
カカオマスと砂糖のみでできているため、食べると広がるカカオの味。ずっしり濃厚な口当たり。板のひとマスの、さらに4分の1。小さなひとかけが、脳天から心の奥深くまで、あらゆる疲れを優しくほどいていきます。
チョコレートに今日という人生を肯定されたような気持ち。
きっと、モディカチョコレートをつくり、嗜み続けてきた古来イタリアの人々も同じ。昔から“ひとかけ”は日常の拠り所だったのではないでしょうか。私たちは、生活に不可欠なものとは別に、いつも頑張っている自分に与える“癒し”を見つけるのが得意。そうして様々な嗜好品を生み出してきました。チョコレートもそのひとつ。
「今日を頑張ったご褒美に、チョコレートを食べよう。」ひょっとしたら、この一言は数百年前から共通なのかもしれません。
とはいえ、理屈抜きで美味しいモディカチョコレート。その凝縮された濃い味わいが、寒い季節のいいお供です。
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