観光業界の未来を創り、答えのない問いに挑むプロダクト作りとは
Nutmeg Labs株式会社は、旅行・レジャー業界の現地体験事業者向けに観光DXプラットフォーム「Nutmeg」を提供しています。
今回は、プロダクト開発に携わるPdMの光岡さんに入社した背景とNutmegのプロダクト開発についてお話を伺いました。
光岡 昇平
大学院卒業後、野村総合研究所にて基幹システムの開発・保守・運用を担当。客先の常駐を含め5年間同社に在籍。後にリクルートで教育プロダクトである「スタディサプリ」のPdMとして企画から開発、運用を一貫して推進。Nutmegには、業務委託を経て2024年10月に正式にジョインする。
挑戦を楽しむ文化が背中を押した転職の決断
ーーこれまでの経歴は大企業ですが、なぜNutmegに入社を?
これまでのキャリアでは、国内トップクラスの大企業での勤務を選んできました。そこでは安定した環境の中で、事業を支える重要な役割を担ってきました。しかし、次のステップを考えたとき、「もっとダイナミックにチャレンジできる環境に飛び込んでみたい」「業務範囲を縦にも横にも広げていきたい」という気持ちが強くなりました。幅広い仕事に取り組みながら、キャリアアップのスピードを加速させることができる環境を探していたんです。Nutmegと出会ったのはそんなタイミングでした。
観光業界に興味を持つきっかけになったのは、妻が妊娠中に泊まった宿泊施設での体験です。特別にお願いをしたわけではないのに、スタッフの方々が妊娠中への気遣いやマタニティフォト撮影の提案をしてくれて、その時の嬉しさが今も心に残っています。「こんな素敵な体験を他の人にも届けたい」と思ったことが、観光業界への関心を持つきっかけになりました。
そんな中で出会ったNutmegの代表Takashiさんから聞いたプロダクトのビジョンは、非常に社会的意義があるものだと感じました。彼と直接話す中で、プロダクトのビジョンだけでなく、「この人となら波長が合う」と直感で感じるものがありました。Nutmegの目指す方向性と、自分自身のキャリアで実現したいことがぴったり一致していると確信しました。
ーー入社する前に不安はありませんでしたか?
正直なところ、「自分がスタートアップでうまくやっていけるのだろうか」という不安は最初からありました。これまで安定した大企業の環境に慣れていたので、未知の世界に飛び込むことへの戸惑いは当然ありました。
しかし実際に働いてみて感じたのは、Nutmegのスピード感や自由度の高さが、自分に合っているということでした。これまでの経験から、未経験の領域に対する学びのプロセスや、新しい環境への適応力には自信がありましたが、それ以上にNutmegの環境そのものが「挑戦を楽しむ」という文化であることが、非常に魅力的でした。
特に印象的だったのは、ある日全社キックオフでTakashiさんが語った未来構想のプレゼンです。それを聞いたとき、自分が想像していた以上にNutmegの可能性が大きく、目指す未来に対するワクワク感が一気に高まりました。複数のプロダクトを通じて、世の中に大きな価値を還元できる可能性を秘めていて、それを実現できる環境がここにあると感じたのです。
領域に囚われないからこそ引き出せるプロダクトの魅力
ーー業務内容と仕事をする上で意識していることを教えてください。
現在、Nutmegのプロダクトは主に「業務効率化の機能」と「売上向上のための機能」という2つの軸で進化しています。私はその中でも、特に後者の領域である観光事業者のWebサイトでの事前予約売上を向上し、当日の窓口販売業務負担を削減するためのマーケティングツールの開発と活用伴走に注力しています。
この仕事をする上で、所属する役割や領域に囚われず「越境して振る舞う」ことを意識しています。開発担当という枠を超えて、セールスチームやカスタマーサクセスチームとの連携を強化しています。
また、それは社内にとどまりません。時にはお客さんとのMTGに同席したり、現地に足を運ぶこともあります。
具体的な例として、ある動物園での導入事例があります。動物園では、来場者の動線や行動パターンが非常に重要です。例えば、「どのエリアに多くの人が集まるのか」「そのエリアでどのような情報提供を行えば満足度が上がるのか」といった情報を現地で確認し、お客さんから一次情報を取得しました。現地に行き、自分の目で確かめてこそ、Nutmegのプロダクトの良さを最大限に引き出せると感じています。
私たちが目指しているのは単なる便利なツールの提供ではなく、「お客さんが喉から手が出るほど欲しくなるプロダクト」を実現することです。そのためには、ただ現状の課題を解決するだけでなく、お客さんが想像もしなかったような未来を提案できる製品を創り出す必要があります。この挑戦は簡単ではありませんが、自分のアイデアや努力が直接プロダクトの形に反映され、それが実際にお客さんの役に立つ瞬間は、何物にも代えがたい喜びです。
Nutmegでの仕事は、まさに「答えがない問いに挑む」日々です。それは時に大変ですが、自分の手で新しい価値を生み出しているという実感が得られる瞬間は、他では味わえない喜びです。これからも、お客さんにとって本当に価値のあるプロダクトを提供し続けることで、Nutmegの成長に貢献したいと思っています。
今のフェーズだからこそここまでやれるのかもしれませんが、良いプロダクト作りをするならここまで入り込まないといけないと思っています。そしてこれが「喉から手が出るほど欲しい”何か”」を作るための大切なプロセスになると信じています。
Nutmegはさらなる成長を目指すため採用を強化しております。
少しでもご興味をお持ちいただいた方は、是非ご応募ください!