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【詩】「気象予報夢」

くたびれて寝落ちした夏の夜
夢に現れた人が出し抜けに
微笑んでこう言った
「もう六月も終わりですね」

そうですねと答えながら
夢の中の私はまだ汗をかいていた
テレビでの不快指数
遠くでは蝉の声

だが彼の台詞は私自身の
無意識が保証しているはず
覚醒時の私はそう分析する
もう少しの辛抱かもしれない

止まない雨は無いというが
只の希望的観測だろうか
人生を覆う長くて
蒸し暑い梅雨はどうだろう

果たせるかなしばらくして
紛れもなく青空に見えたのは
美しい日光と雨水が織り成した
素晴らしく可愛い虹であった

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悟塔雛樹
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