UFC Vegas68を観ての感想
どうも、ヌルの格闘技ラジオ(@nuru_kakuto)です。
このnoteでは、日本人選手が4人出場したUFC Vegas68の感想をまとめます。プレリムで平良達郎がUFC3連勝を目指す一戦、UFCとの本契約を賭けたRoadToUFCバンタム級決勝で相まみえた風間敏臣と中村倫也。そして、UFCデビュー戦で、いきなりメインカードに抜擢された木下憂朔。1人は確実に涙を呑むことが決まった状態でUFC Vegas68を行われました。
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フライ級:平良達郎 vs. ヘスス・アギラー
日本フライ級の超新星、平良達郎のUFC3連勝を目指す一戦。相手のアギラーは6つの1本勝ちの内、5つをギロチンチョークで極めているギロチンマンです。総合力では平良達郎が大きく上回るものの、アギラーは、スタンドでは思い切りの良いパンチ、寝技でも一発を持つ危険な相手です。
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いきなりカーフキックを貰う平良達郎。体勢を崩したところに、アギラーが突っ込んでくる。そこで組みにいくも、左脇に首を抱えられる平良。アギラーは得意なギロチンを狙おうとするも、両脚クロスさせないようにしていたため、極められない。そこから2分以上首を抱えられた状態でグラウンドの時間が続く。しかし、徐々にポジションを移しながらエスケープした平良。その後、上の状態でマウントポジションを奪い、三角絞めを狙っていく。アギラーが両手を入れていたので、三角絞めは極まらないが、出ていた右腕を取って腕十字に切り替えてフィニッシュ。
平良達郎の1R1本勝ち。
これにて戦績が13-0(3KO,7S)となった。
欲を言えば、もっと打撃の攻防が観たかったが、勝てば何でも良いや。
RoadToUFCバンタム級決勝:風間敏臣 vs. 中村倫也
フライ級・バンタム級・フェザー級・ライト級で行われたRoadToUFC。日本人選手は計7選手参戦しましたが、決勝まで辿り着いたのは、バンタム級のこの2人のみです。そして、最後の人枠をかけて、日本人対決となりました。確実にどちらかが涙を呑むこの一戦。まさしく夢の奪い合いです。
1R
お互い良い表情。ゴングと同時に風間が前に出る。ただ、はじめから中村の左のパンチが完全に合っている。「お願いタックルに行って!」って何回も叫んだのはここだけの話。そして、風間はそのまま前に出る中で、中村の右フックで風間がダウン。その後、立ち上がって再び風間が前に出るも、中村の左のパンチが合いまくっている。その流れでカウンターの左ストレートでフィニッシュ。
中村倫也の1RKO勝ち。
これにて中村は7-0(5KO,1S)となった。
風間としては、覚悟を決めて前に出たが、打撃の攻防のみになってしまい、中村に仕留められる結果となった。タックルだとレスリング力の高い中村に切られると思ったのか、作戦内容は分からないが、打撃のみで終わってしまったのは勿体なかった。そう言えば、今回は大沢ケンジの大声は木霊しなかったな..
勝利した中村倫也は、RoadToUFCの3試合を通して、3連続1Rフィニッシュと圧倒的な結果でUFCへの切符を掴み取った。格闘技って美しく、残酷。それにしても、中村倫也はレスラーから転向してすぐの人の打撃力じゃないのよ..
ウェルター級:木下憂朔 vs. アダム・フューギット
日本中量級の至宝、木下憂朔のUFCデビュー戦です。相手選手は前戦にKO負けを喫しているので、ここは確実に越えないといけない一戦であり、世界が木下憂朔を知る試合になることでしょう。と始まる前は思ってたんですけどね…
1R
サウスポー同士の一戦。木下良い顔してる。序盤は打撃の攻防で、前に出ていく木下。しかし、蹴り足を掴まれてテイクダウンを奪われ、バックに回られるも対処して向き合う。その後、明らかにバテてるように見えるフューギット。木下が再び前に詰めるも、左のストレートでダウンを奪われる。その後、グラウンドでパウンドを落とされ、レフェリーストップ。
アダム・フューギットの1RKO勝ち。
木下憂朔まさかの1RKO負け。ここは越えてくれるものと思っていたが、神の階級ウェルターはあまりに層が厚い。そして、フューギットは1戦前はKO負けしているという事実。木下がここまで圧倒されるのは初めて見たし、だからこその絶望感が凄い。軽量級の日本人トップファイターは世界に通用しつつあるが、中量級はまだまだ壁が厚いと思わされた試合だった。
まとめ
ということで、今回のUFCに参戦した日本人4選手の内、2選手がフィニッシュで勝ち、2選手がフィニッシュで負けるという、明暗がくっきり別れるものとなりました。特に木下選手に夢を観ていた格ヲタは多いと思うので、最後の最後で絶望的な気持ちにされました。ただ、これがリアル。これが格闘技ですし、木下選手もまだ22歳でアメリカに練習環境を移して日が浅いので、次戦に期待しましょう。
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