佐藤康光会長が会長でなくなる日
日本将棋連盟の佐藤康光会長が、今期限りでの退任を発表されました。
任期満了に伴う理事予定者予備選挙には出馬せず、3期6年を務めての退任となります。
いわゆる「藤井ブーム」から本格的に将棋を追いかけ始めた新米観る将としては、
「会長」
といえば取りも直さず佐藤康光会長のことでした。
将棋ソフト不正使用疑惑に揺れるなか、火中の栗を拾う形で会長に就任され、信頼回復に力を尽くされるとともに、新たなタイトル戦の創設、東西将棋会館の建替えなど、その功績は計り知れません。
大会やイベントに数多く出席され、ユーモアあふれるスピーチをされたり、ファンからも愛された会長でした。
それにしても、会長=佐藤会長じゃなくなるなんて、考えたこともありませんでした。
もちろん、未来永劫会長をされるわけはないのですが…
いや、むしろ、佐藤会長が佐藤康光九段になることの方が想像できないかもしれません。
ABEMAトーナメントのTwitterほか、常に会長としてのコメントばかり見てきましたから。
執行部を退かれても同じような気遣いをなさるのでしょうか。
後任には、羽生善治九段が有力視されているとの報道です。
ついに、と思う一方、タイトルを争う棋士が会長をされるのか、と複雑な思いもあります。
ただ、将棋連盟100年、新将棋会館の節目にこれ以上ふさわしい会長はおられません。
今回立候補されたのは、清水市代女流七段、森下卓九段、西尾明七段、片上大輔七段、羽生善治九段、脇謙二九段、井上慶太九段の7名とのことです。
現在の役員から、鈴木大介九段が退任され、片上大輔七段が新たに就任される見込みです。
片上大輔七段は、将棋ソフト不正使用疑惑を受けて2017年に常務理事を解任されて以来の役員です。
佐藤会長のもとでは、鈴木九段が右腕のような立場でしたが、新体制ではどなたが会長をサポートされるのでしょうか。
すべては選挙の結果を待ってからですが、これからの将棋界がますます繁栄されることを、いちファンとして強く願っています。
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