
長く続いた悪夢を克服したっぽい話
私はよく悪夢を観る。それは過去の出来事を振り返りながらトラウマに襲われる夢であったり、好きでもない地元からいつまでも病気が原因で抜け出せないことを知らしめられる夢であったり、嫌なことしかなかった不運な学生時代の話だったり。とにかく過去に私は毎晩首を絞められている。
それは私の躁うつ病といった病気に由来する症状かもしれないが、自身が元々持っている「罪悪感」を感じやすい性質や、嫌なことをどんな昔のことであってもいつまでも鮮明に昨日のことのように思い出してしまう、ねちっこい性格にも原因があるのだろう。だが、これらはもう三十路までいったらどうしようもない、と思っている。
そんな自身の病気や性質・性格、トラウマ体験がもたらしているであろう「悪夢」。だが、つい先日、私は悪夢を克服した(また観るかもしれないが)。
というのも、私は「言い返した」のである。悪夢に私は言い返したのである!!いつまでも私の犯した悪いことを言ってくるかつての友に、「いつまで言うんだよ!」と。
その時、私は長年捕らえられていた罪悪感という鎖を、自らの牙で食いちぎった気がした。そして、それからそのような夢はかなり減ったように思う。
夢の中で自由に振舞うことはかなり難しいだろう。無意識の世界なので、その中で自分の意志を持って動くことは大抵の人はできないと思う。でも、私は何故かその時自分から動くことができたのである。
何故だろうか。それは、自身の日々の現実の暮らしの中で、一つ一つ進み、成長していっていることを実感しつつあることが、理由かもしれない。悪夢を観るのは仕方ない。が、現実は自由に頑張ることができる。その自分なりの頑張りや、少しずつの成功体験が、私の過去や夢までをも克服するパワーを授けてくれたのだろう。
悪夢に苦しめられる毎日。いつまでも抜け出せず、朝、ハッと起きだして、「夢だったのか・・・」とホッと胸をなでおろしながら、どこかに残る、しこり。それが、最近減ってきたのは、とても有難いことだ。
これからも私は罪悪感や過去のトラウマ、自身の病気と共に生きていくだろう。それは、仕方ない現実だ。だが、変えられる現実もある。そして、いつか過去に区切りをつけられた時に、私は悪夢の生み出すくだらない幻想に打ち勝つことができるのだろう。
今宵は、せめて美しい夢を観たい。好きなアニメキャラでも出てこないかな(笑)