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パンジーがおじさんの顔にしか見えない
今回はこの時期道端の花壇でよく見かける、なにかと身近な草花について。
そう、パンジーのお話です。
丈夫で育てやすく、寒空の下にカラフルな彩りを添えてくれるパンジー。花壇に植えているおうちも珍しくありません。
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近年はパンジーも品種改良が進み、毎年新作が発表されています。育種家さん達が丹精込めて作出したおしゃれパンジーが秋冬の園芸界を席巻する様子は言うならば、ガーデニング界の一大イベントパンジーA/Wコレクションです。期待の新星は争奪戦必至。
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今回はそちらのアートでファビュラスなパンジーではなく、幼稚園や小学校の教材に使われるような、ホームセンターで二束三文でまとめ売りされているような、昔ながらのパンジーのお話。
前置きが長くなってしまいましたが、パンジーをよく見てみてください。なにかに見えてこないでしょうか?
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黒の模様、人の顔に見えてきませんか?
そう、わたしは子供の頃からパンジーがおじさんの顔にしか見えません。黒の模様(ブロッチっていうんだって!)が、両目とちょびヒゲだとしか思えない。なんなら両目が眉毛(剛毛)と融合しているようにも見える。
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道端で、公園で、幼稚園や小学校で、わたしはパンジーを見かけるたびに
「おじさんがいる…」
と思っていました。
赤とか紫とか白とかパンジーおじさんはカラバリも豊富だけど、この黄黒カラーが最も人面度が高いと思う。
例に漏れず母も家で黄黒パンジーを育てていましたが、わたしが「おじさんがいる…」と言ったら次の年からパンジーをやめてしまいました。ごめん、母…。
こんなこと考えてるのお前だけだよって長年言われ続けていたけれど、昨今のネットの発達により似たように感じる人が他にもいることが判明。
そして、パンジーがその昔「人面草」と呼ばれていたこと、おじさんパンジーを極端に恐れる「パンジー恐怖症」という概念の存在について知ることになります。
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パンジーが植えてある道は怖くて通れない、なんて人もいるそうです。
大人ですらこうなのだから、園児が園庭遊びを嫌がったり子供が登校渋りをするのも、パンジーのせいなのかもしれません。子供の内面に原因を求めるだけでなく、取り巻く環境を見直してみるのも良いのではないでしょうか?パンジーが怖いだけかもしれませんよ。
今年もあちこちでパンジーおじさんを見かけます。
パンジーおじさん、寒い中元気に咲いてくれてありがとう。
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