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「UI/UX診断リスト」で、より洗練されたプロダクトへ

こんにちは。NTTデータCCS UXチームのエンジニア兼UXディレクターの篠です。

今回ご紹介するのは、私たちの取り扱う「UI/UX診断リスト」です。

この診断リストが何なのか、どのように活用できるのか、など掘り下げていきます。

UIやUXの品質はどうやって担保する?

みなさんは、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザー体験)の品質をどのように担保していますか。

以前の私たちは、UIやUXの品質について属人的な知識や経験に頼っていた部分が多く、常に一定以上の品質を保てているのか、確証がもてない状態でした。

そういった状況を打開するために、デザイン経験を積んだ人しか持っていなかった知識や経験から得たことを、チームで共有しようという取り組みが始まりました。

その中で生まれたものの1つが「UI/UX診断リスト」です。

これは、一般的に求められるであろうUIやUXの項目と、経験から学んだことをまとめ上げて作成した、チェックリストです。

UXチームとして守りたい観点がまとめられた「UI/UX診断リスト」ができたことで、「品質が属人化してしまう」という問題が改善され始めました。

さらに、チェック項目によってUIやUXの留意点が明らかになり、一定以上の品質を担保できるようになりました。

また、デザイナーやUXディレクターに判断を委ねる項目も用意しておくことで、さらに洗練されたプロダクトを実現する仕組みも保つことができています。

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PRサイト制作で「UI/UX診断リスト」が活躍!

UXチームでは、コーポレートサイトとは別に、独自のPRサイトを2021年7月にオープンしました。

このPRサイトの制作フェーズで、「UI/UX診断リスト」は活躍しました。

画面デザインをレビューするとき、見出しや本文の文字サイズが適切かといった当たり前の指摘が漏れていたり、ボタンなどのUIについて内部で意見が割れてしまったり、ということがありました。

それが「UI/UX診断リスト」を使うことで、指摘が漏れている項目や基準となるUIを明確化し、デザインへのフィードバックを素早く・的確に行えるようになったのです。

また、すべての画面で同じ観点をもって評価することができるので、サイト全体のクオリティが向上しました。

私個人としては、先輩社員の経験を盛りこんだ診断リストを使うこと自体、かなり勉強になる体験でした。チームで知見を共有するという意味でも診断リストを作ってよかったな、と実感することができました。

その後、PRサイト制作で学んだことも反映し、「UI/UX診断リスト」はさらにアップデートされました。

要望をいただき、リリース前のプロダクトを診断してみた

UXチームでは、月に1回 UX Happy Hourという活動を行っていて、そこでは各プロジェクトや取り組みを紹介しています。

「UI/UX診断リスト」ができたときも、内容や使い方についてUX Happy Hourで発表しました。

そして発表後、話を聞いていた社内の別チームから、「ぜひ、うちのWebサイトで試してみたい」という要望をもらい、診断を実施することになりました。

実施後、診断結果やUXチームからの改善案をお返ししました。たとえば、管理者と顧客が使う画面が共通であったため、より良いUXの実現のためにはそれぞれで画面を分けるのが好ましいことを伝えました。

また、声をかけてくれたチームからは「UI/UX診断リスト」に対するフィードバックをもらい、さらに使い勝手の良いものへ成長しました。

診断時のエピソードについては、また機会があればnoteでお伝えできたらと思います。

またこのような要望をいただいたことで、「UI/UX診断リスト」を使ってみたいという社外の方に対しても、ワークショップを企画しようと動きはじめています。

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まとめ

「UI/UX診断リスト」は知識を共有することでUIやUXの品質を担保し、より洗練されたプロダクトをつくるために生まれました。

今後も診断リストを成長させるとともに、UXチームの活動に大いに活かしていきたいと思います。

興味のある方は、ワークショップの開催について今後の情報をチェックしてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。

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NTTデータCCS UXチームは、スマホアプリ開発・システム開発で優れたUXを実現します。デジタルにおける顧客接点(タッチポイント)の企画から、UIデザイン、PoCによる検証を通じて、CX(顧客体験)向上を支援し、ビジネスを成功に導きます。


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