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短期集中型人間がどうにかして長期継続型になった話

【脱したい!】短期集中型人間!

「継続は力なり」という言葉が苦手だった。耳が痛くなる。

私は継続することができないタイプの人間。根っからの短期集中型。
社会人になり、私はそれをやめようと思った。

やめようと思った理由①
社会人になって、私の短期集中型では対応できなくなってきたのだ。
今までの物事への取り組み姿勢は、


【短期集中→燃焼→長めの休息(※)】
(※)直前まで全てを投げ打ってそれに投球している為、終了後は何も手につかない期間。

というものだった。この方法で、全て乗り切ってきた。受験勉強も、テスト勉強も、レポートも、サークルでの作成物も、何から何まで……。そして、それでうまくいっていた。成績も悪くはないし、成果物も褒められる。

しかし、(※)を見ていただきたい。記述の通り、取り組み終了後には何もできない状態、言ってしまえば「抜け殻」状態になる。

社会人において、長めの休息は許されない。怒涛の月末追い込みが終わったら、翌日からはまた新たな1ヶ月が始まってしまう。月初だからといって、抜け殻状態になっていてはおいていかれるのだ。

やめようと思った理由②
継続的にできないと真の力はつかない。結果も出ないし、すぐ忘れる。
これは当たり前だ。一夜漬けではないにせよ、似たようなものである。

学生時代は音楽アレンジなども行っていた。(既存の楽曲をメドレーにする、など)
それも短期集中型でその場しのぎで作っていた。その結果、コードをまともに覚えているであろうか。

大学での勉強は受験勉強はできたものの、入学後は知性を問われる。普段からどれだけ知識を蓄え、思考力を鍛えているかがテストされるわけだが、まったくもって歯が立たない。直前に入れるだけの知識で書くレポートは、「A評価」には満たないのだ。

「継続は力なり」を座右の銘として掲げる実力が伴っている知人を見て、何の成果もない自分のままではいけないと強く思った。


【継続してみたい!】ダイエットで挑戦

ダイエットをしてみようと思った。これこそ一朝一夕で結果が出るものではなく、「継続」が必要な活動だろう。案の定、今まで散々トライはしてみたものの、全く続かず結果も出た試しがない。

しかし、一番興味があることである。これができなければ何もできないという気持ち新たに、やってみようと思った。

継続できない理由
今までダイエットに関して、継続できなかった理由を考えてみた。

①体重は成果が分かりにくい。成長を感じることができない。
②いつまでに痩せなくてはいけないという縛りがない。

①体重は成果が分かりにくい。成長を感じることができない
今まで食事制限、筋トレ、マッサージなど、TVや雑誌で紹介されていた方法を試してみた。
期待に胸を膨らませ、恐る恐る体重計に乗ってみる。

……増えてる!?

そう、体重は不安定だ。前日に食べたものや体調で左右される。数日で大きく変わるようなものではない。2ヶ月など、あるていどの期間をかけて緩やかに落ちていくものだ。
しかし、怠けグセの強い自分には成長を感じることができない。

②いつまでに痩せなくてはいけないという縛りもない

また痩せることは正直縛りがない。「結婚式を控えている」というような死活問題を抱えない限り、痩せなくて大きく困ることはないのだ。
結果、私は今までダラダラと痩せるどころか増量を続けていた。

なんとか継続して成果をだしてやるぞと息巻いた私は、ひとまず近所のジムに会員登録をした。

【気づいた!】継続させる方法

ジム通いをしてから半年経ったある日。一通りのトレーニングを終え、久々に測ってみるかと何気なく乗った体重計。
ふと数字をみると、

……痩せてる!?

ジムに通い、ダイエットを3ヶ月継続させた結果、そこには今までなにをやっても変わらなかった体重から、マイナス4キロの数字が並んでいた。

もちろん、初めから調子が良かったわけではない。初めの3ヶ月は、三日坊主にこそならなかったものの、高額なジム代が勿体ないと感じるレベルの通い状況だった。もちろん体重も変わらず。

しかし、3つの考え方に気づいたことで結果が出たのだ。
①短期的成長を感じられる方法と出会った
私が通っていたジムは筋トレマシーンが豊富にあることがウリだったため、パーソナルトレーナーがつき、正しい筋トレ方法を教えてくれた。そして、ベーシックな筋トレメニューを組んでくれた。しかし、一番自分に合っていたのはシメのランニングだった。

確かに筋トレはダイエットの基本となる筋力をつけるので、キレイに痩せるために必須である。しかし、もともと貧弱すぎる私の筋力ではなかなか体重の成果も出にくい上、できるようになったという感覚も得られなかった。結果、筋トレによるダイエットはあまり魅力的に感じられなかったのである。

それに対し、ランニングは簡単に成長を感じることができた。ランニングは毎回、1km走るのにかかるタイムが縮んで行くのを身をもって体感できた。また、より長い時間走れるようになったり、同じ距離でも軽々走れるようになったりと、成長していることを大きく感じられたのである。

またランニングしている間は、TVも見られる時間である。家でただTVを眺めるよりも、走りながらTVを見ていたほうが有意義ではないか?これも今までの自分と比べ、時間の使い方に成長を感じられた。

気づけば、ジムに来ても筋トレはほどほどに、ランニングをメインにしている自分がいた。

②期限がはっきりしている目標を立てた
短期集中型人間は、ポジティブな言い方をすれば期限が原動力だ。
絶対やらなくてはいけない期限を作れば、間違いなく実行する。

すっかりランニングにはまった私は、マラソン大会に出るという目標を立てた。マラソン大会はやってくる。フルマラソンを走りきることは不可能かもしれない。ただ、「流石に10kmで挫折はダサい!!」という危機感があった。周囲にも出場のことは話していたため、「この結果を出せなかったら結構ハズいな」というプレッシャーもあった。

③ ①と②の計画を立てるときは、本来の目的からずれていても構わない
自分にとってランニングが、ただ「ダイエットのため」という目的から、「マラソン大会で走りきるため」という目的に気づけば変わっていた。
継続させるためには、目的は何だっていいのだ。むしろ、上手くすり替えられることが成功の秘訣である。

この3つの考え方で私はランニングを継続し、ダイエットを成功することができた。

【最後に!】今後に向けて

短期集中型人間が物事を継続させるために学んだことは

本来の目的からずれていたとしてもいいので、
短期的成長を感じられる手法を取ること
期限がはっきりしている目標を立てること

これはダイエットの方法を紹介したわけではない。そのため、ダイエットの方法としては不十分だ。しかし、継続という点においては、ダイエットに限らず応用できそうだ。

「継続は力なり」という言葉を自信をもって座右の銘にできるようにしていきたい。

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