自分を満たす、ご自愛消費ルール
2025年、自分を満たすためにお金の使い方を見直すことを決めた。
背景なども長く書いているので、気になる方は消費ルールまで飛ばし読みしてほしい。
自分のためにお金が使えない
私は自分を大切にすることからかけ離れた家庭で育った。自分のためにお金を使うことは悪。贅沢は敵。
美容室に行けば、元が取れないからと必ずショートヘアにされていた。服に毛玉が大量にできていても「まだ着れる」ものとされていた。メイクなんてまだ早いとリップクリームを買ってもらえず、ベリベリにめくれた唇で生きていた。いわゆる、嗜好品は無駄とされていた。
その結果、自分をケアして快適に過ごすという観点が抜け落ちた人間が育った。
消費を見直そうと思ったきっかけ
こんなふうに育ってきたので、満たされている人を見ると、羨ましく感じると共に妬ましさも感じてしまう。
ただ、いつまでも「昔の経験のせいで満たされない」と言っているだけでは何も変わらない。そろそろ、他人を見て妬むだけではなくて、自分の幸せを手にすべき時がきたのではないだろうか。
お金をかけるだけが自分を大切にすることではない。しかし、それで得られるものがあるのも事実。今年は自分を満たすためのお金の使い方を徹底的に考えてみようと思う。
お金を使うことへの罪悪感の正体
友人たちと話す中で、「着たくないと思ったら捨てる」「肌触りがいいから新しい服を買う」という概念があることを知り、驚いた。「自分を大切に」という言葉はよく聞くが、「快適さを求めてお金を使うこと」も自分を大切にする行動なのだ。
これまでの私は、首元がだるんだるんになったヒートテックも、着れはするから着続けていた。「いいもの」を着るなんてもってのほか。「ブランドにこだわらず服を揃えている人もいるのに、私がいい服を買ってはいけない」という罪悪感に襲われてしまう。
その罪悪感の正体は、「私なんかにお金を使ってももったいない」という感性だ。質素であることこそがあるべき姿で、快適なものを求める気持ちを抑え込むことを美徳とする。
服にこだわらない人だって、例えば旅行にお金をかけたいからかもしれない。自分を抑圧するためにそうしているわけではないはずだ。
そこで、お金の使い方を見直すために消費のルールを決めることにした。
快適を求めるためにお金を使っていいんだよ、と許しを与えたい。
自分を満たすための5つの消費ルール
私の消費の軸は、「快適なものを求めて、快適に過ごす」ということにする。
それは、「闇雲に高価なものを買うこと」ではないだろう。安いものでも定期的にメンテナンスをしたり、不便を感じる部分を解消するためのものを購入したりするのも大事なことだ。
そんな観点でマイルールを5つ考えてみた。
①ボーナスで服予算を確保し、快適で気分が上がる服を購入する
普通、お金を使いすぎないために予算を決める。だが私の場合は、敢えて予算分のお金を使おうというものだ。
「年間12着チャレンジ」という企画も存在するが、私には少々ハードルが高い。始めからそんな値の張るものは買えないだろうし、「12着」と決めると返って精査しすぎて買えない可能性が高いのだ。
なので、一概に高くていいものを12着に絞るのではなく、予算内であれば「いいな」と思った服を躊躇せず買う。そのため、ボーナスの20%を当てることにする。
②「中間」のものを買う
ここでいう「中間のもの」とは、人前に出るための服とパジャマの間の「部屋着」や、ちょっとスーパーに行く時の「履き潰し用の靴」のことを指す。
こういうものは古くなったもの降格させがちだ。現に、部屋着はくしゃくしゃになったものを着ている。
くしゃくしゃなものを着ることを当たり前にするのではなく、それ用のものを買い、古くなったものは捨てようと思う。
③スペシャルケアではなく、日常ケアを充実させる
半年に一度、高価なトリートメントを依頼するのではなく、日常的にケアをすることにお金をかけたい。
④不便や不快を感じたら「まだ使えるもの」でも買い替える
なんとなく寒いなあ、なんとなく不便だなあと感じていても、「追加で何かを買う」という選択肢がなく、不便なまま使い続けてしまう。そんな心の声に耳を傾け、対処を打とうと思う。
形が古臭く感じるスカートのような、悪くはないし着れるはするけどイケてないと思うアイテムはもうクローゼットに存在しないものとして別の服を探し、買い替える。
⑤機能や用途ごとに複数のアイテムを使い分ける
1つあればいい、ではなく、状況に合わせて使い分けられるようなものを買ってみる。例えば、仕事用バッグ、カジュアルなトート、キレイめなバッグ、などだ。
「足るを知る」という言葉があるが、自分にとって本当に「足りている」状態とは何だろうか。その答えを見つけるためには、まずお金を使ってみなければ分からない。
この5つのルールを書き留め、自分にとっての心地よさを見つけていきたい。