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【読書録】フィリピンの民主主義?

読む本のジャンルが固まってきているような気がしていて
外国語を勉強しているとネット広告に留学!が頻繁に出てくる
よし、5問で選ぶ留学先!みたいなもので読む本を選んでみよう!

で選ばれたのがフィリピンだった、という話。
熱いか寒いかでいったら寒いほう、に〇したのになぜ?

フィリピンについての予備知識はほぼありません
・フィリピンっていう国が南にある
・なんでかキリスト教
・タガログ語っていう言語がある
以上。

不純な動機で購入し、読み始めたので正しいレビューにはなりません。
ご注意ください。
なのでテンションとしてはここがピーク。

ざっくり内容

アジアや東欧の民主化の先駆けとなったピープルパワー革命から約40年。国を追われた独裁者の息子が大統領となり、父の戒厳令下での人権侵害や蓄財の記憶が消されようとしている。SNSが偽情報を拡散し、伝統メディアが衰退する今、フィリピンの民主主義の姿は。長年の現地取材から描く渾身のルポ。

本書帯より

感想

個別の人間を区別するのをひどく苦手とする自分としては
興味のない地域のカタカナ氏名の人を区別しながら読むのは非常に骨が折れるので途中から区別をつけるのを諦めました

するとあら不思議
権力を握ったヒトは私利私欲のためにその力を使うようになるし
自分に近しい人たちで周りを固めるようになるし
その近しい人たちを寛容?野放し?にし始めるし
約束を守るなんてしなくなる
なんていう馴染みのあるお話になって

その人たちを民主主義で選出する国民はっていうと
見たいものを見て 聞きたいものを聞く というヒトらしい行動が
インターネットのおかげでフィルターバブルにくるまれて分断されて
相容れない情報をますます入れなくなる悪循環
うんうん、日本も一緒だね となって
淡々と読み進めることができました 

最後に

結局民主主義ってなんだっけ?選挙してればいいの?と思ったので
本書から引用します

比較政治学者の川中豪によれば(略)ある政治体制が民主主義と分類されるためには、自由で公正な選挙のほかに、包括的な政治参加、市民的自由の保障の三つが満たされている必要があり、これらが欠けていれば権威主義に分類される。

202、203ページ

本屋で本を買って
好きなタイミングでドッグイヤーしながら読むのが常なのですが
この本は1か所もドッグイヤーがありませんでした
そんなこともあるんだ、と驚きの1冊になりました。

おしまい


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