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#008 友達のつくり方
「どの子にも絶対にいいところがある」
私たちはこのことを強く信じています。子どもたちのいいところを見つけたとき、私たちは宝物を見つけたような気持ちになるのです。私たちが日々出会う放課後ならではの子どもの成長物語。その一部をご紹介いたします。
1年生の男の子で、お友達との関わりがうまくいかない子がいます。悪口やちょっかいばかり出してしまう彼は、反対に自分が嫌なことをされるとすぐに先生に言うのでお友達も一緒に遊びたくなくなります。その結果、遊ぶ子がいなくなってしまい、つまらなく感じるようになりました。
私たちスタッフは、「どうしたら楽しく遊べるのかな?」「自分の気持ちを伝えているかな?」「本当に自分も嫌なことをしていない?」と一つひとつ丁寧に質問をして解決策を一緒に考えます。
気持ちを言葉にして考えると、その子は一番にお友達が大好きなことが分かりました。足りなかったのは正しい声のかけ方と素直な気持ちです。
毎日たくさんの子どもたちがやってくるアフタースクール。
「体を動かすのが好きな子」「静かに部屋で過ごしたい子」「ひとりで遊ぶのが好きな子」「友達と一緒に遊びたい子」など、子どもたちが求める過ごし方は様々です。性格やその時の気分、さらには友達との関係性も関わってきます。
この男の子も、今度はどうやってお友達に声をかけようかなと考えます。「もしかしたらお友達は一人で遊びたい気分のときかもしれない。○○くんと同じようにお友達にも気分と体調があるんだよ。自分の気持ちだけを優先させないということはそういうことだよね」とお友達の気持ちを考えることも話します。
お話をしていくうちに彼がとった最初のアクションは、まず名前を聞くことでした。「お名前なんだっけ?」自分が友達の名前を覚えられず、〝お前〟と言ってしまうことも相手を傷つけているのだなと感じてくれました。
それからしばらくすると……。「今日○○くんとお友達になったんだよ!」とお母さんに言うようになりました。お母さまもまた、男の子の友達との関わり方に不安を感じていましたがこれをきっかけに少しずつ気持ちが楽になっていったのです。
まだまだ、男の子は色々試している段階です。私たちは彼の試行錯誤が失敗しても、ただ「違う」というのではなく一緒に考えること。失敗をもとに成功ができるように寄り添うことを大切にしていきたいと思います。
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