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気づきは、鍛錬ができない
The Book of Life
6/18のテーマは
Awareness Cannot Be Disciplined
J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
気功的な補足や解説を添えています。
和訳&補足解説 天野泰司
和訳
訓練し習慣化された気づきは、
退屈で苦痛なものになってしまいます。
気づきを鍛錬することなど、できません。
訓練された気づきは、もはや気づきではありません。
「訓練する」ことは、新習慣を作り、
意志の努力を強いることになってしまうからです。
努力とはゆがめることなのです。
外に目を向けると、空を飛ぶ鳥と影、
寄せては返す波、梢を揺らす風、
乞食と通り過ぎる高級車……、さまざまな気づきがあります。
けれども、それだけではなく、内側に目を向けると、
心理的なプロセス、心の中の緊張や葛藤への気づきがあります。
空を飛ぶ鳥を非難することはないですね。
ただ観て、美しさを感じる。
でも、内面的な葛藤について考える時には、
そのことを非難したり、正当化したりしています。
この内面の葛藤を、何の選択も正当化もせずに
ただ観察することができないのです。
こうだと思うことも、いや違うと思うこともなく、
自分の思考と感情に気づくことは、退屈で辛いことではありません。
しかし、結果を求め、達成すべき目的を探して心を訓練しようとするなら、葛藤が増大し、努力奮闘に満ちた退屈が始まるのです。
J.クリシュナムルティ 訳・天野泰司
流れている心
体の声に耳を傾けていると、
こんなふうに動きたいという動きが、中から次々に出てきて
その動きに任せていると
調和の取れた、整った状態に落ち着いていく。
動きにくいからと一生懸命に動かそうとし、
働きが鈍っているからと働かせようとしても、
かえって緊張が増して動きが滞り、機能が衰えてしまうことが多い。
心も同じ。
意識してコントロールしようとすると
かえって反発が大きくなって、難しい面が多い。
そして、体よりもっと強力に、反対へ動く傾向がある。
心はいつも柔軟に変化しながら、さらさらと流れているのが自然。
その心の自然の働きに任せていくことが、心をみつめるときの基本姿勢。
自分の心に目を向けたら、川の流れを眺めているかのように、
ただ、心の流れを見る。
その流れを堰き止めたり、変えようとしたりさえしなければ、
心は自ら、一番自然な流れへと整っていく。
NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司
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