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【本】成瀬は天下を取りに行く/成瀬は信じた道をいく

今年のナンバーワン、出ました。

成瀬は天下を取りにいく
成瀬は信じた道をいく
宮島未奈

帯に「かつてなく最高の主人公、現る!」と大々的に銘打ちハードルを上げまくっている本屋大賞受賞作。

読み始めると、一発でその魅力にやられます。

滋賀県に住み、自分の住む街を愛する女子高生の成瀬。「200歳まで生きる」「M-1に出る」など突拍子もないことを言いつつ、そのために日々健康的に生きるために町をパトロールしたり、漫才の研究をしたり、などゴールから逆算して物事を進める姿は見習うべき点も多い。その実直な姿や真面目すぎるが故に起こる数々の出来事に周りが振り回されることもあるけど、あくまで成瀬は信じた道をいっているだけなので、何故周りが自分のことをおかしいというのかがわからない。小説にもかかわらずそのしゃべり方のおかしさや無表情さが伝わってくる感じもたまらない。読めば読むほど引き込まれて、アッという間に一冊終わってしまいます。


何より、成瀬視点ではなく、同級生や町の人など成瀬と接する人たちの視点で物語が進んでいく感じが、なんかいい。いろんな人の、感性のバラバラな視点から見た成瀬なのに、読む人が描く「成瀬」はたぶんそんなに変わらないはず。

自分もアラフォーになり、「10代が主人公の話楽しめなくなったなー」なんて思ってた時期もあったけど、やっぱ面白いもんは面白いわ。早く次の成瀬の物語が読みたくてしょうがない。

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#成瀬は浜辺美波でどうでしょ  
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