見出し画像

PSPでガンダムと触れ合う

◯ 突然のブーム到来


 俺の心に「機動戦士ガンダムAGE」ブームが訪れている。約半年前から予約していたシリーズ初の一万円越え高額フィギュア「METAL ROBOT魂 ガンダムAGE-FX」の到着がきっかけだ。

作中では「ガンダムAGE-1 フルグランサ」「ガンダムレギルス」と並んで好きな機体。
ちなみに価格は19,800円(税込)。
各パーツの鋭さ・プラモでは動かなかった肩パーツの可動が魅力的。
色々とポージングを試している最中。


 「ガンダムAGE」といえば、「ドラクエ8・9」「イナズマイレブン」「妖怪ウォッチ」でお馴染みのゲーム会社:レベルファイブが製作に深く関わった作品だ。低年齢層を狙ったストーリー展開とキャラクターデザイン・ゲーム等のタイアップが話題を呼び、2011-2012年の放映当時は賛否両論が巻き起こっていたことが今でも印象深い。


 俺は本作のプロット(「ドラクエ5」や「サガ フロンティア2」を思わせる家族三世代もの)や比較的シンプルなメカデザイン、また放映終了後にリリースされた総集編+外伝的OVA作品「MEMORY OF EDEN」を深く気に入っているため、「AGE擁護派」のスタンスを取っている。確かに突っ込みたい部分・勿体ないと感じる要素は数多いが、それでも加点的に愛してしまうのだ。断捨離前はプラモデルも数多く所持しており、手放したことを悔やむ日々が今でも続いている。
 だからこそ、今回のフィギュア発売は青天の霹靂であった。他の機体(ガンダムAGE-2 ダークハウンド)の発売も決まっているらしく、売れ行きが好調ならば他の機体にも期待が持てる。嬉々としている「隠れAGEファン」も多いのではないだろうか。

今でも手離さず所持しているプラモデル「1/144 ガンダムAGE-1 フルグランサ」。
無骨さと盛り盛りの武装が好き。


◯ PSP版「ガンダムAGE」雑感


 ホビー語りはさておき。先述の通り、本作はレベルファイブが手掛けたゲーム(アクションRPG)が発売されている。
 アニメでは少年・中年・老人期しか描かれていない主人公:フリットの青年期エピソードの収録、ゲームオリジナルの魅力的な換装機体などのウリは知っていたものの、遊ぶタイミングを逃し続けた結果、PSPが旧世代ハードと化してしまい興味を失うまでに至っていた。
 しかし、この度の新作フィギュア発売でAGE熱が再燃した俺が本作を遊ばない理由はない。PSPは所持している(バッテリーは膨らむ危険があったため、数年前にリサイクルへ回収済)。ソフトも容易く入手可能。ならばまず……。


 こちらの非純正バッテリーを購入。その後、充電を試みたところ……。

高校生時代の思い出が詰まったPSP2000。


 動いた!約10年振りの起動にも関わらず、俺のPSPの液晶は在りし日の輝きを取り戻してくれた。各コントローラーの可動も問題なし。それでは今度こそ……。


「機動戦士ガンダムAGE ユニバースアクセル」。1000円以下で新品を入手。
「ガンダムSEED」等の機体が登場する別バージョン「〜コズミックドライブ」は少々相場が高いようだ。


 ソフトも問題なく起動。シャリシャリと鳴るUMDユニバーサルメディアディスクの駆動音が懐かしい。
 さて、それでは今度こそゲーム版AGEの世界へ……。


第1世代:少年フリット編。
「ガンダムAGE」未鑑賞者でも知っていそうな伝説の名言。
集中線がないと印象に残らない。
フィクションで見た「言葉による呪い」の中でも特に印象深い台詞。
念願の青年フリット編。この時代では「俺」と「私」を使い分けていた、とプレイして知った。
豊永利行氏による少年フリットとの演じ分けはファンなら必聴。
俺の中では豊永利行=フリットです。
敵軍(火星棄民)への復讐に取り憑かれている中年フリット(第2世代:アセム編)。
(前略)取り憑かれている老人フリット(第3世代:キオ編)。
「フリット過激発言集」で打線が組めそう。


 ……奇しくもフリットの過激な発言ばかり記録してしまっていた。妙にパンチラインがキマっているから仕方ない。


 肝心のゲーム内容はオーソドックスなアクションRPGであり、ストーリー面はアニメ本編と変わらないものの要所要所で補完が行われている(スペースコロニー内の日常風景、キャラクター同士が言葉を交わすSNSなど)。本編を気に入っている人に向けたファンディスクのような印象だ。
 プレイのテンポ感はかなり良いが、あまりにもあっさりと物語が進みすぎる(10時間も経たずに3世代目に突入。推定15時間程でクリアできそうな予感)ためにボリュームの物足りなさ・ストーリーのダイジェスト感が気になる。マルチプレイを楽しめということだろうか。
 また、せっかくのゲームオリジナル機体の活躍の場がない(ストーリーを進めているだけでは素材が入手できない)・せっかくパーツのレベルを上げてもすぐに完全上位互換パーツが手に入るため虚しさを覚えるなど、ウリの換装要素がほぼ機能していない印象も受ける。本編同様、やはり本作も惜しい作品のようだ……。


 ……と、あれこれ言いつつも、本作は真っ当に楽しめるゲームであることは疑いようもない。流石は「ドラクエ8・9」を手掛けたレベルファイブ、といったところだろうか。
 久々に触ったPSPもようやく手に馴染んできた。このままサクサクと物語を進め、冒頭に写真を載せた「ガンダムAGE-FX」(作中最終・最強機体)を早く自らの手で操りたいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?