「短歌人」2023年1月号 月詠5首

妖艶な傘の骨子に守られて私は家路をゆったり歩く

土井善晴の味噌汁の中ピーマンはわたをとられず堂々といる

夜勤明けらしき人らに囲まれた缶チューハイの銀がまぶしい

共通の知人がこの前死んだこと伝えるに足る重さを計る

両膝にポケットを持つ友はよく玄関先で鍵を探した

以上の5首が「短歌人」2023年1月号会員2欄(P86)に載っています。

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