メルヘン「クラスペディア」⑥
学校の生活の何気ない中で、彼女を探してみた。あくまで、さりげなく。
図書室に代本板は見た事はなかった。
おかしいなぁ。これだけ借りてるのに。それを見れば学年がわかる。
学年は3クラスだけで教室も並んでいるので、同じ学年ではないと思う。
靴箱は、高学年に行くのは嫌だったし、あくまでさりげなく探そうと思っていた。
そもそも僕は図書委員だ。借りてる間、預かってる図書カードに名前は見つけても、借りてる最中ということはなかった。
結局、自分が借りた本の図書カードの名前、ニコちゃんマーク、メッセージ、そして日にちを眺めているしかなかった。
季節は夏のみ。
もう卒業した生徒だろうと着地した。
つづく
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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?