Wake me up when September ends.
夏は焦燥の季節と、勝手に名づけた。知らず知らず、この名前を共有している意識があるかも知れないがどうでもいい。
六月の終わりに何を思ったのか。七月をどう過ごそうと思っていたのか。私はもう忘れた。八月はもうやって来て、何も出来ないまま今日は終わった。いつまでも、ただ微睡んでいたい。
九月が終わる頃に目を覚まして、「ああ、朝だな」と思いながら、全て普通になった「僕」で学校へ行きたい。一度足を踏み入れたが最後、もう戻ることはできないと知っていたら、どうだろうか。しかしそれでも抗えなかっただろう。小さな頃から私は普通でいられなかった。両親は「普通」など教えてくれなかった。
いつも、「違うこと」を受け入れるのが当然だ、という顔をして、私の「普通でありたい」を踏み躙ったのだ。
『普通の生まれではない』
それが私を狂わせたのだ。
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希死念慮と、吐き気と、慕情と、劣情と、虚無感と、自己嫌悪。
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