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【書評】「稼ぎたいならキャバクラへ行け」~常識を疑い、遊びながら稼ぐ新時代の仕事術~
「稼ぎたいならキャバクラへ行け」というタイトルを見た瞬間、多くの人は「なんだか怪しい本なのでは?」と思うかもしれません。
しかし、本書の内容はいたって真剣。
むしろ、夜の世界という“常識からは外れた場所”を通じて、ビジネスの原理や本質を学ぼうという、極めて実践的かつ刺激的なビジネス書なのです。
今回は、本書を読み進める中で学んだポイントをまとめるとともに、
「胡散臭そう…」と敬遠されがちなFiNANCiEでの資金調達・コミュニティ形成
「採用するな! 発注しろ!」で紹介されるアウトソーシングサービスの可能性
についても具体的に触れていきます。
タイトル同様に“常識を疑う”大胆な発想が詰まった一冊。読み終えたときにはきっと「意外と真っ当だ」と感じる瞬間があるはずです。
1. なぜ「キャバクラ」なのか?──非常識な場所にこそ“仕事の本質”が見える
1-1. お金・人脈・コミュニケーションが集約された場
キャバクラをはじめとした夜の世界は、お酒の席や華やかな雰囲気から「遊び」というイメージが強いかもしれません。しかし本書では、キャバクラこそ「顧客のニーズを引き出すコミュニケーション」や「自分をブランディングして売る」ための格好のトレーニングの場だと説きます。
営業トークの実践練習
「どうすればお客様に楽しんでもらえるか」を考えるプロセスは、ビジネスでも重要な“相手目線”を磨くことと同じ。お金の流れを“リアル”に学ぶ
夜の世界では、顧客がどういう心理でお金を使い、どうやってリピートにつながるのかが肌感でわかります。これは商品やサービスを売る営業職でも活かせる視点です。
1-2. 「常識」ほど自分を縛るものはない
本書は終始、「常識」を疑う行動を奨励しています。
就職するな! 起業しろ!
働くな! 遊べ!
貯金するな! 限界まで使え!
どれも、一見すると極端に思えるメッセージですが、「安定」という名のもとに行動力を失うリスクこそが最大の落とし穴だ、と著者は警鐘を鳴らします。キャバクラという“非日常”から学ぶことで、自分の固定観念を壊し、スピード感のある成長やチャンス獲得の道が開けるわけです。
2. おごるからこそ、人脈が広がる──「まず払う」精神の意外な効果
2-1. 「奢られるな、奢れ!」が生み出すメリット
仕事仲間や友人をキャバクラに連れて行くとき、「少しでも割り勘にしたい…」と思うかもしれません。でも著者は真逆の発想を提示します。「むしろ自分が先にお金を出せば、相手の感情が動く。その後のビジネスの可能性が広がる」と。
“先行投資”が関係性を強固にする
ビジネスパートナーや取引先といった、これから一緒に何かを生み出そうという相手に対して、自分が先に気持ちよくお金を使う。すると感謝も生まれやすく、相手との距離が一気に縮まります。楽しむ姿勢が生む“笑顔の連鎖”
「どうせなら楽しく過ごそう」と考えられる人は、自然とエネルギーを周囲に与えます。それが一つの“空気”となり、次の企画やコラボレーションにつながることが少なくありません。
2-2. お金は“稼いで貯める”だけではなく“使って回す”もの
本書を読むと、「貯金なんて後回し」と言わんばかりの大胆な主張に驚くかもしれません。しかし、ここでいう“使う”とは浪費ではなく、投資の概念に近い感覚。飲食や遊びにかかる費用も「人脈を作るための投資」と捉えれば、単なる出費とは性格がまったく異なります。
3. 胡散臭い? いや、新時代の挑戦!──FiNANCiEを活用する資金調達術
3-1. FiNANCiEとは
「怪しげな投資話にのれ!」という刺激的な言葉に象徴される通り、本書ではブロックチェーン技術を活用したFiNANCiEというクラウドファンディングサービスへの取り組みが紹介されます。
トークン発行によるコミュニティ形成
従来の株式や借入とは異なり、トークン(デジタル資産)を購入してもらい、支援者と一緒にプロジェクトを盛り上げる仕組み。“怪しい”と思うからこそ学ぶ価値がある
新しいものはいつの時代も「怪しい」と言われがち。しかし、本当に怪しいかどうかは自分で体験・調査してみないとわからない。ここで“リスクを嫌わず学ぶ姿勢”を獲得することが、ビジネスの可能性を広げる鍵となります。
3-2. 新しい資金調達とファンビジネス
FiNANCiEは資金を集めるだけでなく、プロジェクトの進捗に応じてトークンの価値が変わり、支援者と成果を分かち合う仕組みが魅力。「単なる投資」ではなく「ファンビジネス」的な要素が強く、コミュニティの盛り上がり次第でトークンの価値が変動するという点が、他にはない面白さを生んでいます。
コミュニティに活気があれば価値が上がる
トークン購入者は「自分も一緒にプロジェクトを作り上げる」意識を持つ。こうした自発的な盛り上がりが、結果的に事業の加速や価格上昇にもつながりやすい。資金繰りの新たな選択肢
事業ローンやベンチャーキャピタルのような既存手段が使えない・使いたくない場合でも、FiNANCiEのような方法で「おもしろそう」と思ってくれる仲間を集められれば、資金問題をクリアしつつ、顧客・ファンとの一体感も育めるわけです。
3-3.FCトークン@林尚弘
そんなプラットフォームを活用して林社長は「フランチャイズの事業の拡大をするための、新たな資金調達の手段」としてトークンを発行しています。
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2024年6月には初期価格50円で1億円分のトークンが完売し、初日の二次流通市場ではストップ高(急騰)となるなど、調達面で大きな成功を収めています。調達した資金はフランチャイズに加盟するための「軍資金」として、FC展開に繋げる目論見です。
※2025年2月時点では147円で推移。
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「トークン」「FiNANCiE」と聞くと胡散臭いのは間違いないですが、胡散臭いビジネスの中にお宝は眠っています。
4. 「採用するな! 発注しろ!」──アウトソーシングサービスの可能性
4-1. StockSunとシュビヒロの事例
本書で紹介される「採用するな! 発注しろ!」は、固定費のかかる正社員採用よりも、必要なスキルを外部からアウトソーシングで調達するメリットを説いたもの。ここで取り上げられているのがStockSunとシュビヒロという二つのサービスです。
StockSun
Webマーケティングや営業支援など、実績のあるフリーランスを抱え、月額定額で専門業務を代行。ディレクターが間に入り進捗管理をしてくれるため、低コストかつ成果重視の支援が受けられるといいます。
参考:https://stock-sun.com/makitori/lp/シュビヒロ
YouTubeチャンネル運用、SNS運用、HP/LP制作など幅広いデジタルマーケ領域を月額数万円から請け負う。若手スタッフやインターン生が多く、低価格かつスピーディな対応が強みだとか。ただし、学生主体ならではのリスク(納期遅延など)もあるため、オープンな情報公開でリスクを共有し、顧客との“パートナーシップ”を築くスタイルをとっています。
参考:https://shubihiro.com/project/
4-2. “外注”だからこそ得られる自由とスピード
経営を身軽に保つ
社員を一人雇うと固定費、教育コスト、社会保険などさまざまな負担がかかります。アウトソーシングなら必要なときに必要な専門家を呼べるため、変化の激しい時代にはスピーディに事業を転換できます。企業の得意分野に集中できる
マーケティングや制作業務を外注し、自社はコアビジネスや経営戦略に専念する。結果として、全体のパフォーマンスが上がるという好循環を生みやすいのです。
「自社採用」にこだわらず、「アウトソーシング」という選択肢をうまく活用する考え方は、変化の早い現代において欠かせない視点となっています。
5. 仕事は“楽しむ”ほうが絶対に得をする
本書を読んでいくと、「遊べ」「奢れ」「キャバクラに行け」という言葉からもわかるように、とにかく“楽しむ”ことが強調されています。著者は、「稼ぐこと」と「楽しむこと」は二律背反ではなく、むしろ同じ線上にあると説きます。
楽しむ人の周りに人は集まる
ネガティブオーラを放つ人には、誰も寄ってきません。逆に面白そうな企画や元気な雰囲気を持つ人には、自然とサポートしたくなる仲間や投資家、顧客が集まりやすいものです。楽しむことでアイデアの幅が広がる
新しいビジネスモデルや斬新なコンセプトは“余裕のある遊びの中”で生まれることが多い。だからこそ、時間とお金を惜しまず遊びに使ってみる価値がある、というわけです。
6. 読み終えて──あなたは“非常識”にチャレンジできるか?
「稼ぎたいならキャバクラへ行け」は、その挑発的なタイトルとは裏腹に、極めて真っ当なビジネス原則や、理にかなったマインドセットを教えてくれます。
安全と常識ばかりを優先し、動かない人にはチャンスは巡ってこない
若いときほど、リスクを恐れずに行動すればするほどリターンが大きい
キャバクラという異色の舞台を通じて、既存の枠にとらわれない発想や、コミュニケーション・人脈形成・SNSの活用など、今の時代に必須のスキルを学ぶ意義が詰まっているのです。
7. まとめ──“危険地帯”からこそ見える景色を体験しよう
キャバクラでの実践
“遊び”の現場でこそ、人の心理やコミュニケーションの極意を学べる。FiNANCiEのような新しいサービスに飛び込む
怪しげに見えるからこそ、まずは情報収集し、少額から挑戦して感覚をつかむ。採用よりも“発注”という発想
変化の激しい時代は、アウトソーシングを積極活用し、身軽に動ける体制を作る。お金の使い方や遊び方にも、稼ぐヒントが隠れている
“奢る”ことで得られる人脈や、“遊び”から生まれるアイデアは侮れない。
もし今、「何だか停滞している」「新しい挑戦をしたいけど怖い」と思っているならば、本書はあなたの“背中を押してくれる”一冊になるでしょう。キャッチーなタイトルとは裏腹に、実はマジメに稼ぐための具体策・事例が山ほど詰まっています。
ぜひ、林社長の執筆した「稼ぎたいならキャバクラへ行け」を手に取って、あなたの常識をちょっとだけ“非常識”にアップデートしてみてはいかがでしょうか。
本書から見えてくる新たな視点が、明日のビジネスチャンスや人生の飛躍につながるかもしれません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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