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エッセイ

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韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。
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#エッセイ

自分の良さを見失ったとしても

今読んでいるエッセイ集がこれまで読んだことのないような、だけどどこかで読んだことのあるよ…

映画『アイミタガイ』 と釜山国際映画祭

きのうから、10年ぶりに釜山国際映画祭に来ている。結婚を機に韓国移住してもうすぐ8年、子ど…

チュソクブルーとプライバシーゼロの家探し

韓国は今日からチュソク(추석、お盆のようなもの)の5連休ですが、今年はチュソクが17日(火…

自分の過去をなかったことにせず、認めて前に進むと起こること

 「いつか畑を耕しつつ、エッセイや小説を書いて暮らすのが夢だ」と言いながら、なかなか前に…

結婚式は誰のもの?

 私と韓国人夫は人生で2度、結婚式を挙げている。2人とも20代の頃、それぞれ別の人と所帯を持…

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【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記

    本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書…

おばあちゃんの朝ごはん

 国際結婚を機に海外へ移住して4年。その間、人の親となり、毎日家族のために料理をするようになった。だけど時に疲れたり、自分の味に飽きたりして、「誰かが作ってくれたご飯を食べたいなあ」と思うことがある。そんな時たびたび脳裏に浮かぶようになったのが、亡き祖母の朝ごはんだ。  こう書くと「まあ、料理上手のおばあちゃんがいらっしゃったのね」と思われるかもしれないが、祖母は自他共に認める料理下手で、いつも同じおかずばかり作って食べている人だった。しかも、私は祖母のことがあまり好きでは

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲ん…

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語…

オンマがキンパを作る理由

 5歳の息子が通う韓国の幼稚園では、1年に2回だけ弁当持参の日がある。春と秋、バスで遠足に…

【エッセイ】わからないまま、生きていく。

1~2か月に一度、韓国で暮らしながら考えてきたことをエッセイにまとめ、WEBマガジン「Stay …

【エッセイ】いつかまたJ.Y.Parkと話せたら

새해 복 많이 받으세요 !新年明けましておめでとうございます。昨日2月10日(土)は旧暦の元…

【エッセイ】日韓バイリンガル子育て ~変身する4歳児~

この秋、4歳児が5歳児になり、私も母親6年目になりました。 先週誕生日を迎える直前に、息子…

韓国に住む日本のおばちゃんが読んでみた。 『台湾はおばちゃんで回ってる?!』

 人が見知らぬ誰かに対して親近感を抱く瞬間って、相手が自分と似たような経験をしていたり、共通項や共感できることが多かったりした時じゃないかと思うんですが、みなさんはどうでしょうか? 例えば私の場合、ある女性のプロフィールにこんなキーワードが並んでいるのを見て、とても親しみを抱きました。  80年代前半生まれ、編集者、ライター、海外移住、離婚、再婚、国際結婚、ステップファミリー、男の子の母。ここまでは、私が歩んできた道のりと激似です。しかし、この方は他にも様々な経験を積んでお