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エッセイ

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韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。
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#韓国在住

【エッセイ】小説を翻訳してみて

    ソウル近郊は連日の寒さで、降り積もった雪がまだ溶けずにいます。それでも日が沈むのは…

《1》韓国の独立系書店 「私的な書店」 訪問記

    雪が降り積もった日曜日、ついにパジュにある「私的な書店(사적인 서점)」を訪問した…

J.Y.Parkデビュー30周年記念ソウル公演へ

2024年12月27日(金)     J.Y.Parkのソウル公演初日へ。今年はデビュー30周年記念というこ…

【エッセイ】イギリス人夫妻との14か月

7年前の12月、初めてイギリスとフランスを訪れました。表向きは新婚旅行でしたが、その旅の大…

映画『アイミタガイ』 と釜山国際映画祭

きのうから、10年ぶりに釜山国際映画祭に来ている。結婚を機に韓国移住してもうすぐ8年、子ど…

【エッセイ】チュソクブルーとプライバシーゼロの家探し

韓国は今日からチュソク(추석、お盆のようなもの)の5連休ですが、今年はチュソクが17日(火…

自分の過去をなかったことにせず、認めて前に進むと起こること

 「いつか畑を耕しつつ、エッセイや小説を書いて暮らすのが夢だ」と言いながら、なかなか前に進めていないように見える私に、ある日、パートナーである韓国人夫がこんなことを言い出しました。 「今まで書いてきたものをひとつにまとめて。エッセイも小説も、詩もイラストも。そしたら俺が1冊の本を出すから」  ちなみに彼は日本語が読めません。これまで私が書いてきたエッセイも、いくつか自動翻訳機を使って読んではいましたが、訳がおかしくて読みづらかったようです。なのに、どうやって本を作るという

結婚式は誰のもの?

 私と韓国人夫は人生で2度、結婚式を挙げている。2人とも20代の頃、それぞれ別の人と所帯を持…

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【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記

    本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書…

おばあちゃんの朝ごはん

 国際結婚を機に海外へ移住して4年。その間、人の親となり、毎日家族のために料理をするよう…

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲ん…

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語…

【エッセイ】わからないまま、生きていく。

1~2か月に一度、韓国で暮らしながら考えてきたことをエッセイにまとめ、WEBマガジン「Stay …

上手に落ち込みたい

 女性として産まれ、11~12歳頃に月のものが始まり、もうかれこれ30年近くそれと付き合っている私ってめっちゃすごくない?!…と思うことがある。ひと月に6日ほど身体から血を流しながら生きているのだ。それをもう360回以上も続けているなんて!  しかも、だいたい血が出る5日ほど前からお腹が張り、足もむくみ始めるので、こちらの子宮事情を知らない人に「なんか太った?」と言われる確率はぐんと上がる。そんな時、身体を締め付けないゆるっとしたワンピースを着て地下鉄に乗ろうものなら、気遣