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J.Y.Parkデビュー30周年記念ソウル公演へ
2024年12月27日(金)
J.Y.Parkのソウル公演初日へ。今年はデビュー30周年記念ということで期待大。週末は早朝出発で2日間義実家に行かねばならないので、仕方なく金曜20時スタートのチケットを取ったら...予想通り?!アンコールが始まったのが22時45分。パークさんがクリスマスソングを歌いながら観客席を練り歩いている最中、後ろ髪を引かれながら会場を後にし、地下鉄に滑り込んだ。家までは約2時間の道のり。
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毎年いろんなゲストが登場するJ.Y.Parkのコンサート、今回は新曲『Easy Lover』のMVに出演していた俳優のイ•イギョン、同世代のバラード歌手•ピョル、そしてまさかの2PMが登場!50代のレジェンド、パークさんのパフォーマンスはもちろん素晴らしいのだが、2PMの登場で会場が一気に華やぎ、一瞬「J.Y.Parkが前座だったのか?!」と錯覚してしまうほどの盛り上がりに。
両手を挙げて跳び跳ねながら『Hands Up』を歌っていると、2012年に韓国へ留学する直前、大阪ドームで2PMの公演を観た記憶がよみがえり、曲を聞いている間は何だか10歳くらい若返った気分だった(笑)。一瞬で過去に連れ戻してくれる音楽の不思議。ちなみに今日27日はテギョンの誕生日だそう。
テギョンと言えば、彼はその昔、J.Y.Parkとヨン様ことペ•ヨンジュンが共同プロデュースしたドラマ「ドリームハイ」に出演していた。2PMのウヨン、missAのスジ、キム•スヒョン、IUがメインキャストだったこのドラマは、芸術高校が舞台とあって歌うシーンがたくさん登場。しかも良い曲がとっても多かった。今日はその中で一番好きでよく聞いていた『못 잊은 거죠(If)』をパークさんが歌ってくれて、これまた過去にタイムスリップ。
彼はデビュー30年の間に(聞き間違いでなければ)600曲以上作詞•作曲。今日のコンサートではこの30年を駆け足で振り返り、成功と失敗、危機とチャンス、変化してきたものたちと変わらない夢について正直に、ユーモア溢れる語り口で話してくれた。
自分の曲だけじゃなく、楽曲を提供しプロデュースしてきた歌手やアイドルたちの歌も歌ってくれるので、観客たちは老若男女、世代をこえて盛り上がれるし、毎年私みたいに1人で来ている人も多い。今年は会場から一人選ばれたラッキーな女性が舞台に上がり、あんなことやこんなことをパークさんとやっちゃって、会場は大盛り上がり!観客のツボを押さえているというか、毎年同じ曲を歌っていても見事に演出やアレンジが違うし、「また来年も来たい!」と思わせてくれるなんて、やっぱり彼は最高のエンターテイナーだ。
誰しも年をとり、若き日のようにはできないことが増えていく。だけど逆に、若い頃にはできなかったことがうまくできるようにもなる。今年のパークさんからは、昔と同じようにはできなくなってきたことを今だからできることでカバーしつつ、「今日の自分にできる最高のパフォーマンスをするんだ」という想いを感じた。
やっと最寄りの駅に着いた。そして私は早朝に起き、朝仕込んでおいた4キロ分のテジカルビが入った鍋を抱えて義実家へ向かう。今年も相変わらず、年越しそばも紅白もおせちもない年末年始を過ごすことになるだろう。韓国生活も8年目、もう慣れたので寂しくはない。できなくなったことと今だからできることを掛け合わせて、毎日を懸命に生きるだけだ。2025年12月、またパークさん、ことJ.Y.Parkのコンサートに行けることを楽しみに待ちながら。
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▼新曲『Easy Lover』
▼ドラマ「ドリームハイ」OSTより
『못 잊은 거죠(If)』