マガジンのカバー画像

エッセイ

69
韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。
運営しているクリエイター

#韓国

【エッセイ】小説を翻訳してみて

    ソウル近郊は連日の寒さで、降り積もった雪がまだ溶けずにいます。それでも日が沈むのは…

《1》韓国の独立系書店 「私的な書店」 訪問記

    雪が降り積もった日曜日、ついにパジュにある「私的な書店(사적인 서점)」を訪問した…

J.Y.Parkデビュー30周年記念ソウル公演へ

2024年12月27日(金)     J.Y.Parkのソウル公演初日へ。今年はデビュー30周年記念というこ…

【エッセイ】イギリス人夫妻との14か月

7年前の12月、初めてイギリスとフランスを訪れました。表向きは新婚旅行でしたが、その旅の大…

映画『アイミタガイ』 と釜山国際映画祭

きのうから、10年ぶりに釜山国際映画祭に来ている。結婚を機に韓国移住してもうすぐ8年、子ど…

この夏読んだ日本•韓国•台湾の本

 読んだ本の感想を書き留めておきたいと思うものの、読んですぐには言葉にできない類のものが…

【エッセイ】チュソクブルーとプライバシーゼロの家探し

韓国は今日からチュソク(추석、お盆のようなもの)の5連休ですが、今年はチュソクが17日(火)のため、休みは長くても心は休まらない…。そんな連休の初日を過ごしています。大渋滞も夫の実家でのご奉仕も慣れてきたとは言え、毎回チュソクの前は正直気がおも~くなりますね。 なので、今日は現実逃避するためNetflixで配信中の『エミリー、パリへ行く』のシーズン4後半を一気見して、頭の中だけフランスとイタリアへ。昔、京都で道案内をきっかけにイタリア人夫妻と友達になり、半年後にイタリアまで

自分の過去をなかったことにせず、認めて前に進むと起こること

 「いつか畑を耕しつつ、エッセイや小説を書いて暮らすのが夢だ」と言いながら、なかなか前に…

結婚式は誰のもの?

 私と韓国人夫は人生で2度、結婚式を挙げている。2人とも20代の頃、それぞれ別の人と所帯を持…

200

韓国小説『父の革命日誌』

 2年前の誕生日、1冊の小説をプレゼントしてくれた韓国人女性がいました。彼女は同じ年で、数…

【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記

    本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書…

桑の葉茶とボクシング(뽕잎차와 복싱 )

 近所にある日本食のお店には、いつも温かい桑の葉茶(뽕잎차)が用意されている。初めて飲ん…

こうして、アジュンマになる

 つい最近「私もアジュンマになったなあ」と心底実感した瞬間があった。アジュンマとは韓国語…

オンマがキンパを作る理由

 5歳の息子が通う韓国の幼稚園では、1年に2回だけ弁当持参の日がある。春と秋、バスで遠足に出かける時だ。幼稚園からのお便りには、毎回変わらずこう書いてある。  最初にこの文を読んだ時、私はちょっと複雑な気持ちになった。「なんでわざわざ“お母さん”って書くんやろう?」と。お父さんが作る家だってあるだろうし、おじいちゃん、おばあちゃんが作る場合もある。それに、のっぴきならない事情で買った物をもたせることだってあるじゃない?  こんな風に、韓国で暮らしていると「子どもに関するこ